台湾の先住民族行政を所管する中央省庁の原住民族委員会は5日、外国人観光客に人気の永康商圏（台湾北部・台北市）に、台湾先住民族の食材やグッズを取り扱うアンテナショップ「LiMA旗艦店」をオープンさせた。原住民族委員会はこの日、アンテナショップ「LiMA旗艦店」と、そのECサイト「LiMA電商平台」のオープニングセレモニーを行った。オンラインとオフラインによるムニチャネル戦略で、さらなるサービスの向上を図る。また、商品を通して台湾先住民族の文化的魅力を伝えつつ、先住民族の業者の販路拡大をサポートする。
オープニングセレモニーに参加した原住民族委員会のイチャン・パロー（Icyang‧Parod）主任委員（大臣に相当）によると、販路のブランド名である「LiMA」はオーストロネシア語族が共通に持つ言葉で数字の「5」を意味する。台湾の先住民族だけでなく、ニュージーランド、フィリピン、マレーシアに住む先住民族たちもこの言葉を「5」の意味で使用している。こうした共通性は、彼らが文化的に密接な関係を持つことを示す。原住民族委員会は、この「LiMA」というブランド名を通して、台湾先住民族の商品を全世界へマーケティングしていきたい考え。
台湾では新型コロナウイルス対策に設けられていた水際規制が徐々に緩和され、国境再開へ向けて動き出している。原住民族委員会は、アンテナショップ「LiMA旗艦店」とそのECサイトが、外国人観光客を引き付け、より多くの消費を刺激できるよう期待を寄せている。
LiMA旗艦店
台北市永康街2巷5号
LiMA （ECサイト）
https://lima.com.tw/home.jsp?lang=tw