2024/04/29

Taiwan Today

政治

米シンクタンク「ジャーマン・マーシャル財団」の一行が台湾を訪問、約4年ぶり

2022/12/02
蔡英文総統は1日、米ワシントンに本部を置くシンクタンク、ジャーマン・マーシャル財団(German Marshall Fund of the United States:GMF)の訪問団一行による表敬訪問を受けた。同財団のメンバーによる台湾訪問は約4年ぶりのこと。(総統府)
蔡英文総統は1日、米ワシントンに本部を置くシンクタンク、ジャーマン・マーシャル財団(German Marshall Fund of the United States:GMF)の訪問団一行による表敬訪問を受けた。同財団のメンバーによる台湾訪問は約4年ぶりのこと。
 
今回台湾を訪問したのは、アメリカのウィル・ハード元下院議員、ドイツ緑の党のマリエルイズ・ベック議員、イギリス下院国防委員会委員長を務めるトビアス・エルウッド議員、欧州議会欧州人民党グループのアルノー・ダンジャン副代表、アメリカ海軍のジャニーン・A・デイビッドソン元次官、アメリカ国家地理空間情報局のロバート・シャープ元局長、イタリアのシンクタンク国際問題研究所のナタリー・トッチ理事長、ジャーマン・マーシャル財団のヘザー・コンリー会長、スウェーデン中国研究センターの責任者Jerker Hellström氏、ジャーマン・マーシャル財団アジアプログラム責任者のボニー・グレーサー氏の計10人。アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、スウェーデン、欧州議会の現職あるいは元議員、アメリカの元高官、欧米のシンクタンクの学者などで、欧米の政界や学会が台湾に対して高い関心を寄せていることがうかがえる。
 
蔡英文総統は一行の訪問を歓迎するとともに、台湾はこれからも自己防衛能力を高め、同時により多くの民主主義の盟友と連携を強め、インド太平洋地域の平和と繁栄を守っていきたいと意欲を示した。また、台湾と欧米諸国の産業は高い相互補完性を持つことから、これからも協力関係をより深め、より安全でより強靭性のあるサプライチェーンを構築していく必要があると訴えた。
 
なお、同日夜には外交部の呉釗燮部長(外相)が晩餐会を主催し、一行をもてなした。呉部長は、訪問団のメンバーらが民主主義の台湾を支持していることに感謝した。また、権威主義国家が民主主義国家への侵略を企て、既存の国際秩序が大きな課題に直面する中、ジャーマン・マーシャル財団の一行が台湾を訪問したことは、台湾と大西洋の民主主義のパートナーとの交流や協力を深めるために前向きな意義を持つものだとして歓迎した。
 
一行は台湾による手厚いもてなしに感謝するとともに、「台湾がインド太平洋地域のハブであり、世界のサプライチェーンで必要不可欠な地位にあることを自分たちの目で確かめることができた」として訪台の成果を喜んだ。また、大西洋のパートナーと台湾の協力や交流を強化することは極めて重要なことで、その重要性はこれまで以上に高まっていると述べた。さらに一行は、それぞれ自国に帰ったあとも、台湾と欧州諸国がいかに協力して民主主義の価値を守っていくかを議論し、権威主義国家が国際ルールや秩序を破壊することを抑止することが必要だとの見方で一致した。
 

ランキング

新着