2024/05/19

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屏東バナナ、九州など西日本の小学校給食に

2023/02/07
屏東県のバナナの作付面積は4,025ヘクタールで台湾で最多の生産量を誇る。香りと甘みが強く品質も良好。(屏東県ニュースリリースより)
台湾最南端、屏東県で生産されたバナナが日本の九州6県及び山口県の小学校の学校給食に供給される。同県では6日、昨年末に就任したばかりの周春米県長、潘孟安前県長らが共同でコンテナへの積込みに立ち会った。
 
このたび学校給食に屏東バナナが供給されるのは、福岡県、大分県、熊本県、長崎県、宮崎県、鹿児島県の九州6県及び山口県の小学校212校。1,350箱、約16.2トンのバナナが海を越えて2,000キロ先の子供たちの給食となる。
 
潘孟安前県長は、昨年11月26日に行われた県知事選挙の翌日、日本を訪問し、台日自治体交流を行った際に、専門学校などを展開する学校法人神戸学園の蒋惠萍理事長と交流した。その際、日本で台日交流に取り組む蒋理事長から、世界で最もおいしい台湾バナナを子供たちに食べる機会をもってもらうと同時に、台湾の農家を支えたいとの意向が示されたという。
 
そこで、屏東県では県農業処や、台湾屏東農業国際運銷股份有限公司などが協力し、南栄青果生産合作社の契約農家ら40フィートのコンテナのバナナを手配することに成功した。なお、南栄青果生産合作社の責任者、余致栄さんが手がけたバナナは、東京五輪の選手村にも供給され、日本の基準を満たす品質を確保しているという。
 
屏東バナナが子供たちに提供されるまでには、検疫、燻蒸、通関を経て輸送されるが、輸送の際には一般の冷蔵輸送車の5~10℃とは異なる12℃の適温を保つ必要があるため、今回は特別に佐川急便がこの難しい任務を引き受けた。
 
屏東県のバナナの作付面積は4,025ヘクタールで台湾で最多の生産量を誇る。昨年の輸出量は635トン、3,599万台湾元(約1億5,830万日本円)を売り上げた。日本への輸出はうち633トン。

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