2024/05/20

Taiwan Today

政治

マーシャル諸島のヒルダ・ハイネ新大統領、台湾との安定した関係維持を約束

2024/01/23
中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つ西大西洋のマーシャル諸島共和国で22日、ヒルダ・ハイネ新大統領と新閣僚の就任式典が行われ、外交部の田中光政務次長(=副大臣、写真前列左から4人目)が総統の特使として出席した。(外交部)
中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つ西大西洋のマーシャル諸島共和国で22日、ヒルダ・ハイネ新大統領と新閣僚の就任式典が行われた。台湾からは外交部の田中光政務次長(=副大臣)が総統の特使として訪問団を率いて出席し、政府及び国民を代表してハイネ新大統領とマーシャル諸島の新政権に祝意を伝えた。
 
就任式典では、台湾、パラオ、ミクロネシア連邦、日本、米国の順に、各国の国家元首から寄せられたメッセージが読み上げられた。蔡英文総統から寄せられた祝辞が代読されると、会場から大きな拍手が沸き上がった。式典終了後、田政務次長はハイネ大統領に信任状を奉呈するとともに、蔡英文総統の親書を手渡した。田次長は、台湾とマーシャル諸島はいずれも最近円滑に選挙が行われたばかりで、民主主義と自由の価値を共有する友好国だと述べた。また、マーシャル諸島が長期にわたり、さまざまな場で台湾の国際参与を支持していることに感謝し、これからも両国の連携を深化させていきたいと伝えた。
 
これに対してハイネ大統領は、中華民国(台湾)とマーシャル諸島の国交樹立からすでに26年が経つが、台湾が一貫してマーシャル諸島を支援し、同国の農業、医療・公衆衛生、インフラ建設、女性のエンパワーメント等、国民の福祉に利するプロジェクトを実施してきたことに感謝した。また、新型コロナウイルスのパンデミック期間には、マーシャル諸島とともに感染症対策に取り組み、「Taiwan can help」という善良な精神を十分に発揮できたことに特に感謝した。ハイネ大統領はさらに、台湾とマーシャル諸島はオーストロネシア語族の文化遺産を共有し、兄弟のような感情的つながりを持つとした上で、マーシャル諸島の新政権がこれからも両国の友好関係を重視し、両国の関係維持を強く支持していくことを約束した。
 
ハイネ大統領は、台湾で民主選挙が円滑に行われたことに対して改めて祝意を示し、「世界の模範である」と称賛した。また、蔡英文総統への謝意と、次期正副総統となる頼清徳氏・蕭美琴氏の当選への祝意を示した。
 
この就任式典には太平洋の多くの国々のリーダーや、台湾と近い理念を持つ国々の代表なども出席しており、田次長は蔡英文総統の代理として一人一人に挨拶をして回った。
 
また、カラニ・カネコ(Kalani Kaneko)外務・貿易大臣と二者会談を行い、アントニー・ミュラー(Anthony Muller)天然資源・商業大臣、Bremity Lakjohn大統領補佐官・環境大臣、Wisely Zackhras法務・入国管理・労働大臣など同国の閣僚らと会食を行い、マーシャル諸島を取り巻く地域情情勢や両国が関心を寄せる議題などについて意見交換を行った。マーシャル諸島の政府関係者らは、最近のナウルと中華民国(台湾)との断交に遺憾を示すと同時に、マーシャル諸島は永遠に台湾とともにあり、権威主義の拡張に一丸となって抵抗し、インド太平洋地域の民主主義と平和を守るとの考えを強調した。
 
このほか、田次長は22日午後、中華民国政府からマーシャル諸島への白米60トンの供与式典に出席した。式典にはマーシャル諸島のJess Gasper Jr.文化・内務大臣や環礁エリアの各行政区の首長らが参加し、台湾とマーシャル諸島の食糧安全保障分野での協力の成果を確認した。
 

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