ルーマニア国会で親台湾派議員グループの代表を務めるCǎtǎlin-Daniel Fenechiu議員が率いる上院・下院の議員一行7名が25日、台湾を訪れた。30日まで滞在する。
一行は立法院、外交部、法務部、財政部、国家発展委員会、国家科学及技術委員会、経済部国際貿易署などの省庁を訪問する。また、経済部国際貿易署の外郭団体で貿易振興機関の中華民国対外貿易発展協会（TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター）、半官半民の研究開発機関である工業技術研究院（ITRI）、社団法人中華民国国際経済合作協会、新竹科学園区（=新竹サイエンスパーク）、それに台湾のハイテク企業なども訪問し、台湾とルーマニアの交流と友好関係の増進、それに産業連携の強化などを図る。
Fenechiu議員は、ルーマニア国会で親台湾派議員グループの代表を務めると同時に、ヨーロッパ各国の親台湾派議員が参加する親台湾派議員連盟「フォルモサクラブ」の共同代表の一人でもある。長期にわたり台湾を支持し、毎年のように世界保健機関（WHO）事務局長への書簡に名を連ね、台湾をWHOの最高意思決定機関である世界保健総会（WHA）に参加させるよう声を上げている。ロシアによるウクライナ侵攻開始後は、台湾と協力してウクライナを支援するなど、「Taiwan can help, and Taiwan is helping（台湾がお手伝いできます。台湾がお手伝いしています）」のスローガンを世界の隅々にまで届けている。
ルーマニアの総人口は約2,000万人。欧州連合（EU）加盟国では9番目の規模を誇る国だ。台湾とルーマニアは、経済・貿易や科学技術などの産業などで高い相互補完性と連携の潜在力を持っている。いずれも自由と民主主義という信念を共有し、権威主義の拡張に立ち向かうという強い意志を有している。