2024/05/15

Taiwan Today

政治

蔡総統が「欧州緑の党訪問団」と面会、「いっそう緊密な連携を」と期待

2024/03/26
蔡英文総統(右から5人目)が25日で総統府で、「欧州緑の党訪問団」一行と面会。蔡総統は、偽情報防止、サプライチェーンの安全保障、経済貿易分野でいっそう緊密な連携が実現することに期待した。(総統府サイトより)
蔡英文総統が25日午前総統府で、「欧州緑の党訪問団」一行と面会した。蔡総統は、ラインハルト・ビュティコファ(Reinhard Bütikofer)団長、ドイツ連邦議会のティル・ステッフェン(Till Steffen)議員、ボリス・ミヤトヴィッチ(Boris Mijatović)議員との再会を喜ぶと共に、欧州議会のハイディ・ハウタラ(Heidi Hautala)副議長及びドイツ連邦議会のアニエスカ・ブルッガー(Agnieszka Brugger)議員の初訪台を歓迎した。蔡総統は近年台湾と欧州との連携・交流がますます密接になっていることに触れ、今年2月に欧州議会がEU(欧州連合)と台湾との全面的なパートナーシップの深化を支持する決議を行ったことをその例に挙げた。蔡総統は、欧州議会及び今回訪台した議員らが具体的な行動で台湾の民主主義と自由への評価を示すと共に、台湾支持の姿勢を強めていることに感謝。また、欧州緑の党が台湾の国際参与を支持していることにも謝意を表した。そして蔡総統は、偽情報対策、サプライチェーンの安全保障、経済貿易分野での交流の面でいっそう緊密な連携が実現することに期待を寄せた。
 
欧州議会の対中関係代表団でも団長を務めるビュティコファ議員はあいさつの中で、欧州緑の党にとって初の台湾訪問だとした上で、訪台には三つの目的があると述べた。三つの目的とはまず、「日増しに高まる権威主義の波に向き合い、民主主義国は高度に団結していかなければならない。台湾と欧州緑の党は民主主義、人権、法の支配といった価値を共有しており、それを基礎に互いの団結が築かれている」という揺るぎない信念を示すこと。第二に、台湾社会の多元性と活発に発展する民主主義、ならびに活力に満ちた公民社会をいっそう理解すること。ビュティコファ団長はその例として、台湾がいかにして偽情報による操作に積極的に対抗しているかを学ぶことを挙げた。そして第三の目的は、台湾との実質的な連携の機会を増やし、台湾と欧州とのパートナーシップを強化すること。
 
ビュティコファ団長は、このようなパートナーシップは象徴性に加えて実質的な行動も伴うもので、経済など異なる面にも関わってくると説明。また、蔡総統の発言に同意するとして、双方が協力してより強靭なサプライチェーンを築く必要性を指摘する一方、「台湾がかつて権威主義政権に対抗して来た経験や欧州がいかにして歴史の遺した問題を処理して来たのかなど、多くの面で協力していけるはず」との考えを示した。
 
ビュティコファ団長はまた社会問題の重要性も指摘、台湾がアジアで最初に同性婚を合法化した国であることで自分たちは台湾を非常に大切にするようになったとし、双方が実質的に協力できる機会を高められることを希望した。ビュティコファ団長は、双方がこれからも互いに投資することを歓迎するが、台湾と欧州との関係は経済面に限定してはならず、より幅広い関係を発展させるべきとの見方を示した。
 
そしてビュティコファ団長は、蔡総統による過去8年間の舵取りで、台湾は欧州で多くの友人を得たと称賛。欧州議会の各党派は多くの問題で立場の違いがあるが、台湾に関してはみな共に台湾支持で一致していると語った。
 
 

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