2024/05/08

Taiwan Today

政治

台湾産コルベット艦、全6隻の引き渡し完了

2024/03/27
蔡英文総統(写真前列左)は、「中華民国政府はここ数年、『国防自主』政策を着実に推進しており、国産コルベット艦の命名、進水、引き渡しのスピードが徐々に加速し、予定の2025年から前倒しで、本日、6隻の引き渡しが全て完了した」とあいさつした。(中華民国総統府)

蔡英文総統は26日午前、台湾北東部・宜蘭県蘇澳港12号埠頭において、台湾の造船会社、龍徳造船が建造した沱江級コルベット、「安江」と「万江」の引き渡し式典に出席した。同式典には、国家安全会議の顧立雄秘書長、国防部(日本の防衛省に相当)の邱国正部長(大臣)、国軍退除役官兵輔導委員会(国軍退役軍人補助指導委員会)の馮世寬主任委員、中華民国海軍司令官の唐華二級上将、国家中山科学研究院(中科院)の張忠誠院長、龍徳造船の黄守真董事長(会長)らも出席した。

蔡総統はあいさつで、「安江と万江の引き渡し式典は、中華民国政府が推進してきた沱江級コルベット艦の自主建造を象徴するもの。これで、1番艦から6番艦まで、目標とした6隻の引き渡しが全て完了した。4年前、量産型第一号となる沱江級コルベットに「塔江」と命名した。「塔」の字は、『コルベット艦の国産化』の象徴で、最後までやり通せば必ず成功する(中国語で積沙成塔)ことを意味している」と強調した。

中華民国政府がここ数年、「国防自主」政策を着実に推進しているとした蔡総統は、国産コルベット艦の命名、進水、引き渡しのスピードが徐々に速くなっていると指摘。2021年に「塔江」は運用試験評価を終えて就役に至り、その優れた性能から国際的にも高い評価を受けたことから、政府も量産を加速し、予定されていた2025年から前倒しで、6隻の引き渡しが全て完了したと述べた。

海軍司令部によると、沱江級コルベットの第一陣は全6隻(プロトタイプの「沱江」を除く)。1番艦から6番艦までそれぞれ「塔江」、「富江」、「旭江」、「武江」、「安江」、「萬江」と命名された。このタイプは、高い機動性、安定した航行、ステルス性という特徴を持ち、大きな火力を備えている。制海艦としての任務を負い、「堅固な防衛、深層防護」という目標を達成することができる。さらにこの6隻には、対艦ミサイル雄風II型8基、雄風III型4基、艦砲オート・メラーラ76mm砲およびファランクス(火器)各1基のほか、中科院が研究・開発した天剣2型ミサイルも搭載され、対空戦闘能力も強化されている。

ランキング

新着