ニュージーランド代議院(=国会)で社会サービス兼コミュニティサービス委員会の委員長を務めるジョセフ・ムーニー議員と、親台湾派議員連盟「All-Party Parliamentary Group on Taiwan」の共同代表を務めるイングリッド・リアリー議員が率いる代議院議員の一行6名が13日から18日まで台湾を訪問している。一行は台湾滞在期間中に、蔡英文総統、立法院の韓国瑜院長(=国会議長)、外交部の呉釗燮部長(=外相)らと会談するほか、外交部や経済部など関連省庁を訪問し、台湾とニュージーランドの共通課題について踏み込んだ意見交換を行う。
一行のメンバーはほかに、代議院で衛生委員会委員長を務めるサム・アフィンデル議員、交通及び建設委員会委員長を務めるアンディ・フォスター議員、ACT党幹部のトッド・スティーブンソン議員、ニュージーランド労働党のJenny Salesa議員など。いずれも連立政権を構成する国民党、ACT党、ニュージーランド・ファースト党、それに野党・労働党に所属する議員で、ニュージーランド代議院が政党を問わず台湾を支持していることを示している。
これととは別に、パラグアイのSilvio Adalberto Ovelar Benítez上院議長が中華民国政府の招きを受けて14日から18日まで台湾を訪問している。上院のHermelinda Alvarenga第二副議長やPedro Alejandro Díaz上院議員など、上院「台湾パラグアイ友好委員会」に所属する与野党議員が同行している。
Ovelar Benítez上院議長は政界進出20年を迎え、有権者から幅広い支持を得ている。昨年4月の総選挙では、全国トップの得票数で4度目の再選を果たした。上院議長を務めるのは2回目で、過去にマリオ・アブド・ベニテス前大統領やサンティアゴ・ペニャ現大統領の就任宣誓に立ち会うなど政界に極めて大きな影響力を持つ。パラグアイ国会における安定した親台湾派勢力でもある。
Ovelar Benítez上院議長は2004年と2019年の2度台湾を訪問しており、今回は3度目となる。今回の台湾訪問は国会交流を促進するとともに、台湾の政治経済及び科学技術の進歩について理解を深めるのが狙い。台湾滞在期間中は蔡英文総統、頼清徳副総統、立法院の韓国瑜院長、外交部の呉釗燮部長などと会談する。また、財団法人国際合作発展基金会(TaiwanICDF)、海外投資開発股份有限公司、国立台湾科技大学、台北捷運高運量系統行控中心(台北MRTオペレーションコントロールセンター)、台湾事実査核中心(台湾ファクトチェックセンター)、国泰総合医院、高雄仏光山仏陀紀念館などを訪問する。