2024/05/17

Taiwan Today

政治

蔡総統が訪台したイスラエルの国会議員団による表敬受ける

2024/04/16
蔡英文総統(右)が15日総統府で、訪台したイスラエルの国会議員団による表敬を受け、より強靭なサプライチェーンを共同で築けるよう期待した。左はイスラエル国会における親台湾派議員グループの代表を務めるBoaz Toporovsky氏。(総統府サイトより)
蔡英文総統が15日総統府で、訪台したイスラエルの国会議員団による表敬を受けた。蔡総統はあいさつの中でまず、Boaz Toporovsky氏が同国における親台湾派議員グループの代表に就任してから初めて超党派の議員らと共に台湾にやって来たことを歓迎すると共に、一行が訪台という具体的な行動で台湾への支持を示したことに感謝した。総統府によると、一行にはToporovsky代表のほか、Boaz Bismuth議員、Vladimir Beliak議員、Matti Sarfatti-Harcavi議員らが名を連ねている。
 
蔡総統は、台湾とイスラエルが相互に代表処(代表機関)を設置して30年以上が経ち、近年はToporovsky代表らによる支持の下で双方の密接な交流が実現しているとし、エネルギーや環境、経済分野での定期的な対話のほか、33項目に及ぶ協定締結で教育や公衆衛生などの面での交流も深まっていることを説明。また、今年3月に双方が「観光協力共同宣言」に署名し、観光産業の発展にも力を合わせて取り組むことになったことを歓迎した。
 
蔡総統は、イスラエルは世界のスタートアップにとっての「重要な基地」だと指摘、台湾の工業技術研究院(ITRI)や「Asia Silicon Valley Development Agency (ASVDA)」( アジアシリコンバレー計画執行センター)、そして大型メーカーはみなイスラエルとの提携機会をより多く望んでいると説明した。蔡総統は、台湾とイスラエルがそれぞれの産業の強みを発揮し、自由民主の価値を共有することを基礎に引き続きパートナーシップを深化させ、より強靭な世界的サプライチェーンを共同で築けるよう期待した。
 
なお蔡総統は、このほどイスラエルがイランの攻撃に遭ったことについて議員団に「心からの関心とお見舞い」の意を伝えると共に、暴力が世界の平和と安定を破壊することを非難した。
 
続いてあいさつしたToporovsky代表はまず蔡総統の招きに感謝すると共に、「台湾は民主主義と自由の灯台で、蔡総統は民主主義と自由の指導力の模範だ」と称賛。また、「イスラエルを代表して花蓮県での地震による被災者に対し、哀悼とお見舞いの意を表する」とし、今回の震災は改めて世界に台湾の強靭性と力を示したとの見方を示した。
 
Toporovsky代表は、イスラエルは今まさに困難な時期にあり、民主主義と自由が深刻な脅威にさらされていると指摘。14日のイランによる攻撃では300を超えるドローンや巡航ミサイル、弾道ミサイルがイスラエルを襲ったが、その大部分は軍によって迎撃されたとし、「イスラエルはこれからも各自持ち場を守る。これら脅威に打ち負かされることはない」と強調した。また、台湾が昨年10月7日と14日、攻撃を受けたイスラエルに対して示した支持は心に刻んでいると述べた。
 
Toporovsky代表は、台湾とイスラエルは親友であり、双方の人民には多くの共通点があると強調。「いずれも困難な境遇にはあるが、小さいながらも強力な民主主義国だ。友情はますます強固になり、協力分野は拡大を続ける」と述べ、双方が共に次世代のため、より素晴らしい未来を実現出来るよう願った。
 
 

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