2024/05/17

Taiwan Today

政治

蔡総統、リトアニアの元外務副大臣及びシンクタンクの学者らと会談

2024/04/19
蔡英文総統(右から6人目)が18日総統府で、リトアニアの元外務副大臣及びシンクタンクの学者たちによる訪問団と会談し、「双方の協力は民主主義陣営の力を強大にするだろう」と述べた。右から7人目がMantas Adomėnas元外務副大臣。(総統府サイトより)
蔡英文総統が18日午前総統府で、総統府の林佳龍秘書長(=総統府官房長官)と呉釗燮外交部長(=外務大臣)が同席する中、リトアニアのMantas Adomėnas元外務副大臣及びシンクタンクの学者たちによる訪問団と会談した。蔡総統は「台湾の親友」、Adomėnas氏の再度の訪台を歓迎すると共に、初めて台湾を訪れる学者たちと直接交流出来ることを喜び、学者たちの台湾に対する理解がさらに進むよう期待した。
 
蔡総統は、Adomėnas氏が2020年、同国国会の親台湾派議員連盟副代表として各界の代表200名あまりを集め、リトアニア政府に対して台湾との連携強化を呼びかけたことを例に、同氏の長年にわたる台湾へのサポートに感謝した。
 
また蔡総統は、Adomėnas氏が外務副大臣在任中、台湾への新型コロナワクチン供与に積極的に動いたこと、ならびに台湾とリトアニアが互いに代表機関を設置する過程において同氏が様々な支援を行い、双方の関係緊密化を助けたことを指摘。その上で、台湾とリトアニアは関係の深化を続けており、農業や半導体、医薬品や公衆衛生などの面で協力を進めているほか、中東欧基金を通じて経済貿易面での連携も強めていると説明した。
 
蔡総統はさらに、台湾とリトアニアは近年、ニセ情報対策や情報セキュリティの面でも多くの経験を共有して民主主義と自由の価値を守っているほか、リトアニア政府と国会も台湾海峡の平和と安定への重視、ならびに台湾の国際参与支持を度々表明していると評価。また、今月台湾で起きた地震被害に対してもリトアニア政府が被災地再建のためにと5万ユーロを寄付するなど、台湾への友情を示したことにも言及した。蔡総統は、「台湾人民を代表して心から感謝する」としたほか、「双方の協力は民主主義陣営の力を強大にするほか、全世界の繁栄に貢献するだろう」と強調した。
 
Adomėnas氏はあいさつの中で、リトアニアと台湾は似通った特質を多く備えているとし、「文化と土地こそ違えど、その歴史と直面する困難は非常に似ており、このため主権が否定される気持ちが理解出来るのだ」と語った。同氏は、「台湾は真の『自由の島』、『人権の灯台』だ。さらには地域の模範であり、こうした価値を維持していかねばならないと世界中に告げているのだ」と述べて台湾を称えた。
 
Adomėnas氏は、「民主主義は天から降ってくるものではない。また民主主義を獲得してからも奮闘し続けなければならず、様々な内なる危機に向き合わなければならない。民主主義国の民主主義が後退したり、権威主義に逆戻りしたりすることもある。だから民主主義には常に注意が必要であるほか、民主主義の価値を守る傑出した指導力が必要なのだ。台湾における蔡総統の指導力はリトアニアが見習うべきもので非常に敬服している」と述べた。
 
 

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