2024/05/18

Taiwan Today

政治

台湾12大学と九州・沖縄11大学がMOU、教育部が年間5,000万元支援へ

2024/04/24
台湾の12大学によって構成される大学群学術プラットフォーム「国家重点領域国際合作聯盟(University Academic Alliance in Taiwan、UAAT)」と九州・沖縄地区11国立大学法人によって構成される「九州・沖縄オープンユニバーシティ(KOOU)」が22日、福岡県内にて国際連携を目指す覚書を締結した。(教育部)
台湾の12大学によって構成される大学群学術プラットフォーム「国家重点領域国際合作聯盟(University Academic Alliance in Taiwan、UAAT)」と九州・沖縄地区11国立大学法人によって構成される「九州・沖縄オープンユニバーシティ(KOOU)」が22日、福岡県内で国際連携を目指す覚書を締結した。UAATを代表して国立台湾大学の陳文章校長(=学長)と、KOOUを代表して国立大学法人九州大学の石橋達朗総長が調印に臨んだ。また、台湾から教育部の劉孟奇政務次長(=副大臣)が、地元福岡からは福岡市の高島宗一郎市長と福岡県の江口勝副知事が立ち会った。UAATからは国立台湾師範大学の呉正己校長をはじめとする12大学の代表がそろって日本を訪れ、この歴史的瞬間に立ち会った。また、KOOUに参加する11大学の学長、副学長らも一堂に会し、この覚書の重要性が浮き彫りにされた。調印式後は、双方の関係者が参加する高等教育フォーラムが開かれ、双方のプラットフォームに参加する大学同士が認識と理解を深めた。
 
式典に出席した福岡市の高島宗一郎市長は、挨拶の冒頭で台湾花蓮地震に対してお見舞いの言葉を述べるとともに、福岡市としても積極的に台日双方の大学群学術プラットフォームや産業連携を支援していく考えを明らかにした。
 
教育部の劉孟奇政務次長は、九州大学の石橋総長と台湾大学の陳文章校長が短期間で今回の覚書締結と高等教育フォーラムの開催にこぎつけたことに感謝し、双方のコンセンサスの高さを示すものだと評価した。陳次長はまた、「歴史的に見ても台湾と日本は教育分野でも友好的なパートナーであり、とりわけ高等教育分野での協力は緊密だ。台湾と日本の貿易や投資関係の高まりに伴い、特に台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場建設後、双方の教育分野での協力深化がより必要になっている。今後はUAATとKOOUを通して、台日の学生交流や研究での協力を強化することができるだろう」と期待を寄せた。陳次長はさらに、このために2024年から2028年にかけて、台日双方の大学群学術プラットフォームの交流のために毎年5,000万台湾元(約2.3億日本円)を投じ、学生及び教員の交換、デュアルディグリー・プログラム、海外研究プログラム、共同研究、短期講座、企業実習、国際産学連携、台湾華語(マンダリン)教育などを支援することを明らかにした。
 
九州大学の石橋早朝は今年2月に台湾を訪問し、教育部の劉政務次長、台湾大学の陳文章校長とともに、UAATとKOOUの協力の可能性について意見を交わした。このため22日朝には劉政務次長が式典前に、UAAT弁公室(=オフィス)の蘇慧貞特聘教授とUAAT秘書処の職員を伴って九州大学を訪問し、石橋総長やその他の職員らに謝意を伝えた。石橋総長は台湾の政府の支持に感謝し、今後半導体等の分野で台湾と協力していきたいと意欲を示した。
 

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