2024/05/19

Taiwan Today

政治

蔡総統が第6回「総統イノベーション賞」授賞式に出席

2024/04/25
イノベーションに関する台湾の最高栄誉「総統イノベーション賞」の授賞式が24日、総統府で行われ、蔡英文総統がトロフィーと賞金を各受賞者に直接手渡した。写真は受賞者たちと記念撮影する蔡総統(左から3人目)。(総統府サイトより)
イノベーションに関する台湾の最高栄誉「総統創新奨」(以下、「総統イノベーション賞」)の授賞式が24日、総統府の大礼堂(大講堂)で行われた。第6回総統イノベーション賞を受賞したのは元太科技工業(E Ink Holdings Incorporated)、保瑞薬業(Bora Pharmaceuticals)、嘖室(zeczec)、清華大学の林本堅特別招聘研究講座教授、Bito甲蟲創意の創業者、劉耕名氏。蔡英文総統がトロフィーと賞金200万台湾元(約940万日本円)を各受賞者に直接手渡した。第6回「総統イノベーション賞」には合計251件が応募、競争は大変熾烈だった。
 
蔡総統はスピーチの中で、「授賞式には毎回参加し、受賞者全員を祝福してきた。みながアイデアと活力を発揮していることで、台湾におけるイノベーションの力が保たれている」と述べて感謝した。蔡総統は、台湾はすでに世界で21番目に大きい経済体であるほか、2023年の世界競争力ランキングでは世界6位、人口が2,000万人を超える経済体では3年連続世界1位だと指摘、「台湾がこれからも世界に認められるかどうかは我々のイノベーションと団結力にかかっている」と語った。
 
以下、各部門の受賞者
 
【団体部門】
元太科技工業股份有限公司
重要な電子ペーパー技術を有し、川上の原料から川中・川下の産業チェーンへと展開。世界シェア9割以上で世界をリードする地位にある。
 
【団体部門】
保瑞薬業股份有限公司
「総統イノベーション賞」を受賞した最初のバイオ製薬会社。台湾で現在唯一、完全な高分子医薬品と低分子医薬品を同時に提供できる医薬品受託製造(CDMO)会社で、関連の工程を一括して手掛けられる新たなモデル、ならびに様々な剤形の受託製造に加え、大規模な生産能力によって台湾のバイオ技術サプライヤーを世界に送り出している。その結果、100を超える国に高品質な医薬品を提供しており、世界に台湾のバイオ産業の優れた経済価値と国際競争力を知らしめた。
 
【団体部門】
嘖室股份有限公司
クラウドファンディングのプラットフォームを立ち上げ、台湾オリジナルの製品を生み出す能力、ならびに地元文化や中小型のアイデアを持つ、若いチームの起業を多く後押ししている。これまでに集めた資金は120億台湾元(約560億日本円)を上回っており、そのうち62億台湾元(約290億日本円)は台湾オリジナルのコンセプトを持つ事業を支えている。
 
【個人部門】
清華大学特別招聘研究講座教授 林本堅
「液浸リソグラフィの父」と称される林本堅氏は台湾の半導体産業を世界トップに押し上げた重要な功労者。ムーアの法則を6世代にわたって継続し、全世界の半導体技術の発展に影響を与えた。
 
【個人部門】
Bito甲蟲創意有限公司 創業者及び創意監督 劉耕名
ブランドと動画、インタラクティブ性、展示を結び付け、新時代における統合デザインを改めて定義づけた。世界のモーショングラフィックスデザイン産業を開拓した1人である。
 
 

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