台湾北部・桃園市の鄭文燦市長は9日、千葉県の森田健作知事と「桃園市・千葉県友好交流協定」を締結した。双方はこれまでの友好関係を基礎に、相互理解を深め、友好関係を促進するために、友好交流協定を締結したとのこと。
桃園市政府によると、「桃園市・千葉県友好交流協定」に基づけば、今後、桃園市と千葉県が観光、教育、経済、貿易など多岐にわたる分野で交流活動を進めることで、双方の繁栄と発展を目指す。また、国際交流を通してさらなる友好関係の強化を目指す。
鄭市長は、「台湾と日本は良き隣人で、長きにわたり友好関係と交流関係を保っている。さらに、千葉県には日本の国際交通拠点、成田国際空港があり、桃園市も同じく台湾の北の空の玄関口ともいえる台湾桃園国際空港があるなど双方はとてもよく似た背景を持っている」と説明した。
鄭市長によると、桃園市はハイテク産業の中心地であり、新政権は桃園市を中心とした「アジアのシリコンバレー」計画を進めている。桃園市には現在、約200社の日本メーカーが拠点を構えており、台湾桃園国際空港周辺には約1,700社の物流業者がある。その上、桃園市は、台北港(台湾北部・新北市)に隣接する主要地でもある。今後、桃園市と千葉県は「空港都市」の発展に向けて産業と物流業のさらなる交流に大きな期待がよせられる。