米国連邦議会(国会)では上院・下院議員が9月中旬以降、書簡の送付、声明やニュースリリースの発表、あるいはインターネットのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを通して、中華民国(台湾)の国際民間航空機関(ICAO)参加を支持する立場を表明してきた。
下院外交委員会委員長を務めるエド・ロイス議員ら下院議員10人は、ICAO総会開催前に声明を発表し、台湾のICAO参加を支持する立場を明らかにした。また、台湾に友好的な下院の議員連盟である「国会台湾連線(台湾コーカス)」も台湾のICAO参加を支持する声明を発表し、「米国にとって、台湾のICAO参加を支援し続けることは極めて重要なことだ。台湾の空港は大量の旅客や貨物に対応している。旅客の安全と国際航空安全の考慮から、台湾はICAOに参加するべきだ」と指摘した。
その後、中国大陸の圧力によりICAO総会の台湾招待が見送られたことが伝えられると、米国国会では外交問題を取り扱う主要議員たちが直ちに反応を示した。例えば上院外交委員会東アジア・太平洋及び国際サイバーセキュリティー政策小委員会委員長のコーリー・ガードナー議員は、ツイッターで遺憾の意を示すと共に、「ICAOが目先の利益のみを考慮し、中国大陸の機嫌を取るために国際飛行安全を犠牲にした」とICAOの決定を批判した。