中華民国(台湾)の駐カナダ大使館に相当する、駐カナダ台北経済文化代表処の龔中誠代表は、カナダの新聞、オタワシチズン(Ottawa Citizen)紙に寄稿し、カナダ各界に対して11月にモロッコで開かれる「国連気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)」への台湾参加を支援するよう呼びかけた。
龔代表は14日、カナダのオタワシチズン紙への投稿で、台湾はカナダと同様に、気候変動と闘う努力をしていると強調した。龔代表によると、台湾は「国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)」の締約国ではないが、自発的に「温室効果ガス排出削減及び規制法」を制定している。さらに、二酸化炭素(CO2)排出量削減への取り組みでは、2050年をめどにその排出量を2005年の50%に抑えることを目指すとしている。これにより、中華民国は温室効果ガス削減に向けた法律を制定し、それを目標にした、数少ない国の一つになっているという。
投稿文にはまた、蔡英文総統が5月の就任演説の際に「台湾が地球温暖化防止や気候変動に関する議題に断固参与していく」と強調したと記されている。
龔代表は、気候変動に関する問題は、国境に関係ない世界的なもので、全世界が共同で解決する必要があると指摘した。その上で、11月にモロッコで開催されるCOP22への台湾の参加を支援するようカナダを含める国際社会に促した。