陳建仁副総統は23日、台湾は最も重要な地球規模の問題から逃げたことはなく、これからも逃げることはないと強調、民間と政府、並びに世界の力を結びつけ、国交のある国だけを助けていくのではなく、全世界で支援を必要としている国々をサポートしていくべきだと訴えた。
陳副総統は23日、「2016年アジアNGOs国際発展シンポジウム（Asian NGOs International Development Conference）」の開幕式に出席した。陳副総統はあいさつの中で、世界からの多くの支援と台湾の人々の勤勉な努力により、中華民国（台湾）は驚くべき経済と社会の発展を遂げ、援助を受ける国から援助を提供する国に転換したと指摘。その上で陳副総統は、政府は引き続きNGO（非政府組織）をサポートして有意義な取り組みを行なっていく方針で、蔡英文総統は、政府が国内外の民間団体とこれまで築いてきた長期的なパートナーシップで、奉仕を世界に広げるルートとするよう指示していると説明した。陳副総統は、これは世界各地のパートナーに有利に働く他、台湾がより有意義に国際社会に参与していくための環境づくりにもつながるとしている。
陳副総統は、アジアが21世紀の世界をけん引するエンジンであることは明らかで、アジアの変革は全世界に影響していると指摘、こうした影響をいかにして環境、経済、社会に対するプラスの影響に保っていくかは政府とNGOが共に向き合わなければならない課題だと述べた。そして、陳副総統は、台湾はこれまで最も重要な地球規模の問題から逃げたことはなく、これからも逃げることはないと強調した。