外交部（日本の外務省に相当）は1日、ASEAN（東南アジア諸国連合）諸国に「新南向政策（東南アジアやインドとの関係を深める政策）」に対する理解を深めてもらうため、15日に初の「2016台湾－ASEAN対話会議」を開催することを発表した。ASEAN諸国の国会議員や専門家を招いて、経済・貿易や人材などについて意見交換をする。
外交部亜東太平洋司の林恩真副司長は、午前の定例記者会見で、ASEAN諸国と各分野で積極的に対話を進めていきたい考えを示した。新南向政策の内容をさらに充実させるよう、革新的な思考でASEAN諸国との関係を強化するため、15日に初めての「2016台湾－ASEAN対話会議」を開催するという。
林副司長によると、今回の会議では蔡英文総統が自ら出席し、スピーチもする。対話会議では、台湾とASEAN諸国の国会議員が円卓対話会合を行う。そのほか、経済・貿易分野での提携について、台湾と東南アジアの学者、専門家による、国境を超えた協力および人材育成に関する討論会も開かれる。ブレーンストーミング法（お互いの意見を出し合い、多くのアイデアを生み、問題の解決を目指す）によって、ASEAN諸国の人々に新南向政策への理解を深めてもらうとともに、提携分野については意見交換を行い、双方の関係を強化したい考えだ。