2024/05/03

Taiwan Today

外交

外交部、中国大陸による台湾NGO演説妨害に遺憾と不満

2016/11/14
中華民国(台湾)の非政府組織(NGO)「台湾罕見疾病(希少疾患)基金会」は、国連「希少疾患非政府組織委員会」の招きを受け、11日の設立大会で基調講演を行い、台湾における希少疾患治療の取り組みについて紹介する予定だったが、中国大陸の妨害により直前になって中止に追い込まれた。写真は10日夜に開催されたレセプション会場にて。「台湾罕見疾病基金会」の曽敏傑董事長(右)と、EU希少疾患組織の関係者(左)。(台湾罕見疾病基金会提供、中央社)
中華民国(台湾)の非政府組織(NGO)「台湾罕見疾病(希少疾患)基金会」が11日に米ニューヨークで予定していた基調講演が、中国大陸の圧力により中止に追い込まれた。これについて衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)は12日、「同基金会は人道支援を行う組織であり、講演の内容は政治とは無関係だ」とし、中国大陸による悪質な妨害を厳しく非難した。

外交部(日本の外務省に相当)もその後、説明を行った。それによると国連の関連組織「希少疾患非政府組織委員会(NGO Committee for Rare Diseases)」は台湾時間11月11日午後11時に設立大会を開催することになっており、その中で「台湾罕見疾病基金会」の曽敏傑董事長(会長)が招かれて基調講演を行う予定だった。しかし、中国大陸による圧力を受け、曽董事長は会場に入場することができなかった。

国連の「希少疾患非政府組織委員会」は非政府組織であり、希少疾患関連の組織と国連の関係を強化するのが目的。外交部は台湾の民間団体が国連関連の組織の招待を受けて基調講演を行うことを歓迎しているが、中国大陸の妨害により参加が見送られたことについて、「極めて遺憾」とし、政治的要素によって民間の専門分野の交流が影響を受けたことに不満を示している。

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