2024/05/08

Taiwan Today

外交

第16期「外交代替役」97名、全員着任

2016/11/24
外交部所管の財団法人国際合作発展基金会は23日、中華民国(台湾)の国交樹立国で勤務することで兵役の代替とする「外交代替役」の男子97名が、10月下旬までに着任したことを明らかにした。任地では農業や園芸、医療など自身の専門分野を活かした任務を担当し、台湾の海外人道支援活動の重要な一翼を担うことになる。2002年に始まった「外交代替役」の派遣は、今年で16年目を迎える。(財団法人国際合作発展基金会サイトより)

外交部(日本の外務省に相当)所管の財団法人国際合作発展基金会(日本の国際協力機構=JICAに相当)は23日、中華民国(台湾)の国交樹立国で勤務することで兵役の代替とする第16期「外交代替役」の男子97名が、10月下旬までに任地へ赴任したことを明らかにした。任地では農業や園芸、医療など自身の専門分野を活かした任務を担当し、台湾の海外人道支援活動の重要な一翼を担うことになる。

今年の「外交代替役」は合計97名で、専門分野は農業・園芸、治水、水産・養殖、畜産、公衆衛生、栄養管理、情報管理、企業マネジメント、情報工学、インターネット通信、医療など29分野に及ぶ。9月初旬に台湾中部・台中市にある成功嶺で軍事訓練を終えた後、4週間にわたって外国語(英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語)、国際マナー、疾病対策、調理、護身術などの授業を受けてから、アジア太平洋地域、アフリカ、カリブ海、中南米などに点在する中華民国の国交樹立国22か国へ赴任し、人道支援活動に協力する。

例えば中南米のエクアドル共和国に派遣され、サンタ・エレーナ県の竹産業の発展を支援するプロジェクトに携わることになった王建勲さんは、任地に到着してすぐ、地元企業に対する指導を行い、同国の首都キトで開催された植物の見本市に出展。サンタ・エレーナ県の企業が生産した竹製品を積極的にアピールした。また、カリブ海に浮かぶ国交樹立国、セントクリストファー・ネイビス連邦に派遣された陳彤昀さんは現在、野菜・果物や雑穀作物とその製品の安全改善計画に携わっている。

アフリカに赴任し、「スワジランド医療団」を支援している邱詡懐さんらは、現地のまだ十分に設備が整っていない医療環境の中で、現地の医師に協力して、同国で初めての脊髄外科手術を行った。

2002年に始まった「外交代替役」の派遣は、今年で16年目を迎える。これまでに国交樹立国に派遣した代替役は合計1,265名で、海外での人道支援活動に大きく貢献してきた。「外交代替役」の派遣は、台湾の若者による海外での技術支援活動参加を促進するのに役立っており、且つ台湾の海外人道支援活動の重要な一躍を担っている。

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