2024/05/03

Taiwan Today

外交

蔡総統、APEC代表団の任務達成に感謝

2016/11/25
蔡英文総統(右)は24日、第24回APEC閣僚・首脳会議に出席した中華民国代表団と会見し、代表団の任務達成は評価と感謝に値するものだと述べた。写真左は蔡総統の特使としてAPEC首脳会議に出席した野党・親民党の宋楚瑜主席。蔡総統に対して代表団の成果を報告した。(中央社)

蔡英文総統は24日、アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議(南米ペルーの首都リマ)に参加した台湾代表団の任務達成は、評価と感謝に値するものだと述べた。

中華民国総統の特使としてAPEC首脳会議に参加していた野党・親民党の宋楚瑜主席は23日夜に帰国した。蔡総統は24日午後、総統府において第24回APEC閣僚・首脳会議に出席した中華民国代表団と会見した。蔡総統は、「APECはアジア太平洋地域における最も重要な経済・貿易分野での協力枠組み。台湾はAPEC加入以来、積極的にAPECの活動に参加しており、APECが提唱してきたイニシアティブをしっかりと始動し、各国と交流・協力の機会を逃すことなく努力してきた。」とし、「政府は年に1度開催されるこの閣僚・首脳会議を非常に重視している」と強調した。

蔡総統はその上で、「専門分野において優れた能力を有する宋楚瑜主席を特使として派遣するに当たり、出発前にいくつかの任務を課していた」と説明。その内容は、国際交流を通して台湾に新たなチャンスを持ち帰ること、アジア太平洋地域における経済統合の発展動向を注視し、この地域の経済統合に参与したいという台湾住民の期待を国際社会に伝えることなど。蔡総統は「この任務は無事達成できたと言える。それは評価と感謝に値することだ」と喜んだ。

蔡総統はまた、今年のAPEC首脳会議で台湾と米国がさらなる協力関係を築くことになったと指摘。宋主席とジョン・ケリー米国務長官が今回、「APEC女性及び経済のためのサブファンド(APEC Women and the Economy Sub-Fund)」の設立を共同発表したことは、台湾と米国の双方が強い信頼関係に基づいて協力を展開してきたことの成果であり、同時に具体的行動によって女性の経済参与を支持するものだとし、このような提唱とAPEC活動への参与が、女性という人的資源を各国の経済発展過程でさらに大きな動力とすることを期待すると述べた。

蔡総統はさらに、どのような外交活動や国際参与も長期的な努力を必要とするものだとした上で、今回のAPEC代表団が無事に任務を達成したことについて、代表団のメンバー全員と、台湾を代表してAPEC首脳・閣僚会議に参加した3名の関係者、そしてそれを支えた職員全員の苦労に感謝をすると述べた。また、関連の政府機関に対しては、今回の成果を今後の施政に活かし、台湾が国際参与において得たチャンスを、具体的な国家利益に転じることができるよう指示した。

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