2024/05/02

Taiwan Today

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太平島での救援訓練を外国メディアに公開

2016/11/29
行政院海岸巡防署と海軍は29日、太平島で人道的な救援訓練を行ない、訓練の模様を複数の外国メディアに公開した。写真は太平島。(内政部提供、中央社)

蔡英文総統が先ごろ、南シナ海に浮かぶ南沙諸島(スプラトリー諸島)最大の島、太平島を人道的な救援センターとして建設すると宣言したのを受けて、行政院海岸巡防署(日本の海上保安庁に相当)と中華民国海軍は29日、太平島で人道的な救援訓練を行なった。海岸巡防署の李仲威署長が観閲し、訓練の模様は複数の外国メディアに公開された。

海岸巡防署によると、この訓練は太平島の海域で関係省庁が合同で行なう初めての海難救助訓練で、参加したのは航空機3機と艦船8隻。訓練内容は、「危険に遭遇した際の通報と任務の分担」、「船舶火災の消火活動と人命救助」、「物資の補給と災害復旧」、「ビデオ会議方式での遠隔医療と専用機の派遣」、「負傷者のピストン輸送と緊急避難」の5項目。

海岸巡防署は、今回の訓練を通じて台湾が世界の人道的な救援活動を重視していることを示す他、関係省庁の調整と協力を通じて、当該海域において台湾が有する人道支援、並びに防災と救助の能力を検証することが出来ると説明している。海岸巡防署が2000年に東沙諸島(プラタス諸島)と南沙諸島に常駐するようになってからこれまでに、南シナ海で執行した人道的な救援活動は国際的なケースと国内のケースを合わせて70件、救助した人の数は延べ100人。海岸巡防署では、今後も周辺諸国との救援協力メカニズムを強化し、「太平島を人道的な救援センター並びに補給基地として建設する」政策を確実に実行していくとしている。

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