2024/05/04

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マレーシアのルーツ探し青年団が金門島で「風獅爺」描く

2016/12/01
マレーシアの華僑の若者たちがルーツ探しのために組織した訪問団が国立金門大学を訪問、ビンに「風獅爺」を描く。(中央社)

台湾の離島・金門を故郷とするマレーシアの華僑の若者たちがルーツ探しのために組織した訪問団が国立金門大学(離島の金門県)を訪問、大学側は「風獅爺」を描く活動で、華僑の青年たちに故郷の豊かな特色を持つ「風獅爺」の物語を体験させた。「風獅爺」は金門の守り神で沖縄のシーサーにそっくり。北東からの季節風が強い金門島では、明朝から清朝にかけ、風を鎮めて邪気を払うとの願いをこめて、「風獅爺」が広くあちこちに立てられた。

金門県が主催している「南洋の華僑青年による金門でのルーツ探しと交流活動」には今年、マレーシアにおける華僑団体、セランゴール州クランの「金門会館」の李金鈴さんとジョホール州の「金同廈会館」の張素素さんが率いる合計25人が参加、9日間にわたるルーツ探しの旅を4日まで行なっている。

金門大学の呂立鑫主任秘書(事務局長に相当)によると、同大学は開校以来、マレーシアにおける栄誉称号であるTan Sri、Datuk Seriを受けているヨー・ティオンレイ(楊忠礼)氏、Tan Sriの陳成龍氏、Datukの呂慶安氏による支援など、南洋の華僑界から強いサポートを得ている。

金門大学ではこうした華僑たちの支持に感謝すると共に、華僑たちの子女のため教育面で貢献したいと考えている。このため同大学では金門県と華僑団体のリーダーたちの力を結びつけ、華僑学生を対象とした優遇や奨励措置、並びに優れた学習環境を提供して、華僑の若者たちが金門県で良好な高等教育を受けるよう促している。

マレーシアの華僑青年たちに金門をより深く知ってもらうため、金門大学の顔郁芳学務長(学生課長)と陶芸家の王明宗さんは、「風獅爺」をビンに描く活動を企画した。ジョホール州から来た張素素さんは、王明宗さんが将来マレーシアを訪問して「風獅爺」を用いた芸術を広め、より多くの華人が金門の「風獅爺」について知ることができるよう期待した。

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