中米外遊中の蔡英文総統は、ニカラグア時間9日午後6時30分（台北時間10日午前8時30分）より、ニカラグア共和国のオルテガ大統領と首脳会談を行った。
蔡総統はまず、オルテガ大統領とその妻で、副大統領に就任するロサリオ・ムリジョ女史に対し、大統領就任式への招待に感謝する旨を伝えた。蔡総統はまた、「この外遊は非常に重要なものだ」とし、それは「ニカラグアの正副大統領に対して台湾住民からの祝福を直接伝えるだけでなく、この機会を通して両国の友好をより深めることができるからだ」と述べた。
蔡総統はさらに、オルテガ大統領は革命家として、「正義」というものに対してこだわりを持ち、中華民国（台湾）が独立国家として国際社会でしかるべき役割を果たし、しかるべき地位を持つべきだという揺るぎない考えを持っていると指摘し、感謝の気持ちを伝えた。
蔡総統はまた、オルテガ大統領が中華民国（台湾）は経済的実力を持つ国だと指摘したことにも触れ、台湾の経済的実力は長年の蓄積によって得たものであり、それは台湾を支援する国々の長期的な取り組みのおかげだと信じていると述べた。
蔡総統は、今回の外遊で訪問する中米の国々は、いずれも中華民国と長く国交関係を維持しており、オルテガ大統領が指摘したように、中米にある中華民国の国交樹立国が団結すれば、その経済的実力を余すところなく発揮することができるだろうと述べた。そして、中米の国交樹立国が速やかに経済を発展させ、国民の生活を向上させることができるよう、「中華民国（台湾）は力の限り支援する」と約束した。
オルテガ大統領は首脳会談の冒頭、蔡総統とその訪問団によるニカラグア訪問と、正副大統領の就任式典への参加を心より歓迎すると共に、今後も公平と正義の原則及び理念にのっとり、台湾が様々な国際組織やその関連活動に参加できるよう引き続き支持し、台湾のためにより多くの権益を勝ち取れるよう努力したいと語った。