2024/05/03

Taiwan Today

外交

蔡英文総統、英国要人の表敬訪問相次ぐ

2018/04/11
蔡英文総統(右から4人目)は9日、英国国際通商省のグラハム・スチュアート投資担当副大臣(左から4人目)による、10日には「2018年英国国会議員訪台団」一行による表敬訪問を受けた。この2年間、台湾と英国の政府高官による相互交流が活発化している。(総統府)
蔡英文総統は9日、英国国際通商省のグラハム・スチュアート(Graham Stuart)投資担当副大臣による、10日には「2018年英国国会議員訪台団」一行による表敬訪問を受けた。
 
台湾の大手航空会社である中華航空(チャイナエアライン)が昨年、台北(桃園)-ロンドン直航便の運航を再開し、これにより台北とロンドンの移動や交流がより便利になった。現在、台湾と英国の人的往来は年間延べ10万人近くに達する。台湾の学生にとって、英国は海外留学・遊学先として2番目の目的地となっている。台湾はまた、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学など英国のトップレベルの大学と奨学金制度を設けており、双方の優秀な若者が交流を深めるきっかけとなっている。
 
また、台湾にとって英国は欧州最大の投資国であり、台湾にとって欧州第3位の投資パートナーとなっている。昨年末にロンドンで開催された「台英貿易経済対話」では、今後の議題に「農業」、「再生可能エネルギー」、「金融サービス」を追加し、新たな定期的な対話のメカニズムを確立し、双方の経済・貿易交流を強化することで一致した。
 
蔡英文総統はこうした流れを踏まえた上で、台湾と英国は長期にわたり相互に利益を享受するパートナー関係にあり、英国は現在、脱EU(欧州連合)後を見すえ、重要な貿易パートナーと新たな貿易関係を模索していると指摘。「台湾にとってこれは、英国との二国間関係をさらに強化するきっかけとなり、双方により多くの潜在的なビジネスチャンスをもたらすことになるだろう」と述べた。
 
蔡英文総統はまた、グリーンエネルギーテクノロジーとスマートシティ分野を例に挙げ、例えば台湾とイギリスが2006年より開催している「台英再生可能エネルギー会議(Taiwan-UK Renewable Energy Conference)」や、数日前に終了したばかりの第2回「台英スマートシティフォーラム」などは、いずれも非常に深い議論が展開されており、今後の協力にとって一定の基礎となりうるだろうと述べた。
 
また、蔡英文総統は10日、「2018年英国国会議員訪台団」一行の表敬訪問を受けた。蔡英文総統によると、この2年間、台湾と英国の政府高官による相互交流が活発化している。蔡英文総統はその例として、前日(9日)に英国国際通商省のグラハム・スチュアート投資担当副大臣が蔡英文総統を表敬訪問し、台湾と英国の経済・貿易の発展について意見を交換したばかりであること、3月に陳建仁副総統と英外務省のロビン・グライムス(Robin Grimes)首席科学顧問が「台英創新産業研究人員移地研究計画(UK-Taiwan Innovative Industries Programme)」の開始を宣言し、双方の強みを生かして科学研究成果の強化を目指していることなどを紹介した。
 
蔡英文総統は、台湾との関係強化を目指す英国の超党派国会議員連盟「台英国会小組(British-Taiwanese All-Party Parliamentary Group)」と英国政府が、台湾の国際参与を長く支持してくれていることに感謝した。

一行は「台英国会小組」の共同主席であるLord Steel of Aikwood上院議員をはじめ、Lord Northbrook上院議員、Lord Dholakia上院議員、Lord Rogan上院議員、Marie Rimmer下院議員、Rupa Huq下院議員など。
 

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