2024/05/17

Taiwan Today

外交

在エスワティニ王国大使、「台湾は最高のパートナー」と訴える

2018/09/21
アフリカの国交樹立国、エスワティニ王国(旧国名:スワジランド王国)にある中華民国大使館の梁洪昇大使は今月13日、地元の主流メディア『Times of Swaziland』に寄稿し、エスワティニ王国にとって台湾は忠実な友人であり、同国の繁栄と発展のための最高のパートナーであると強調した。写真はその紙面。(外交部)
アフリカの国交樹立国、エスワティニ王国(旧国名:スワジランド王国)にある中華民国大使館の梁洪昇大使は今月13日、地元の主流メディア『Times of Swaziland』に寄稿し、エスワティニ王国にとって台湾は忠実な友人であり、同国の繁栄と発展のための最高のパートナーであると強調した。
 
『Times of Swaziland』は今月4日、「台湾と中国の弁論」というタイトルを付けて、読者から寄せられた投稿を掲載した。この投稿は、エスワティニ王国が台湾との協力、あるいは中国から受ける資金援助のどちらから利益を獲得できるか、公開の場で議論すべきだと主張するものだった。投稿はまた、台湾とエスワティニ王国の国交関係は長く、台湾は長期にわたり公衆衛生、農業、紡織などの分野でエスワティニ王国を支援してきたが、中国資本の企業が大挙してナイジェリア、エチオピア、アンゴラなどのアフリカ諸国でインフラ建設に携わっている現状を見ると、エスワティニ王国は台湾との関係にこだわりすぎて、中国の資金を利用する機会を失っている可能性があると指摘していた。
 
梁大使は、こうした言論は海外の人々の誤解を招き、またさらに多くのアフリカ諸国が、中国が仕掛ける「債務の罠」(China debt trap)に陥る可能性があると懸念し、『Times of Swaziland』に寄稿して反論することを決めた。
 
梁大使は寄稿の中で、「中国がちらつかせる資金援助の約束は、まるで太陽の光を受けて輝くゴールドのように抗しがたいものだ。しかし実際、中国資本の企業がパートナーという名目で携わる高速道路、港湾、鉄道などのインフラ建設は、瞬く間にアフリカ諸国の負担と化している。そして、中国がアフリカ諸国から自然資源を持ち出し、質の悪い商品と廉価な労働力を投入するための道具となっている。多くのアフリカ諸国、バルカン諸国、南アジア諸国などは現在、中国が仕掛けた「債務の罠」が、貧困と奴隷国家へと向かう片道切符であることに気付き始めている。これらの国々はいずれ、その主権すら失うことになるだろう」と指摘した。
 
梁大使はまた、世界の人々がアフリカの国々及びアフリカの人々が植民地主義の足かせから脱却できたことを喜ぶ中で、アフリカがいわゆる「フリーランチ」につられて過去に戻ろうとするならば、疑いもなくそれは悲劇的なことであると訴えた。
 
中華民国(台湾)とエスワティニ王国は1968年9月6日に国交を樹立。それ以来、緊密な友好関係を築き上げてきた。二国間協力の枠組みの下、エスワティニ王国の発展のニーズに合わせ、台湾は人材育成、太陽光発電の発展、エネルギーと鉱業など、国民の生活の助けにつながる優先的発展計画を推し進めている。また、エスワティニ王国に医療チーム及び技術支援チームを派遣し、医療、農業、職業訓練、情報通信技術などのプロジェクトに協力し、その恩恵が国民に広くいきわたるようにしている。その成果は良好で、エスワティニ王国の与野党や国際社会から高い評価を得ている。台湾は今後も、「互いに助け合い、互いに利益を得る」という、地に足の着いた「堅実外交」の精神で、引き続き国際支援計画を展開し、「人をもって本と為す」をモットーに国交樹立国との協力関係を深化させていきたいと考えている。
 

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