2024/04/27

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カトリック修道女と仏教尼僧の諸宗教対話、バチカンも重視

2018/10/19
カトリック教の修道女と仏教の尼僧による初めての諸宗教対話が13日から20日まで、台湾南部・高雄市で開催されている。ローマ法王庁諸宗教対話評議会と台湾の仏教団体「仏光山」、それに天主教女修会長聯合会などが合同開催する。(文藻外語大学教師発展中心 厳清宏さん撮影、文藻外語大学サイトより)
カトリック教の修道女と仏教の尼僧による初めての諸宗教対話が13日から20日まで、台湾南部・高雄市で開催されている。ローマ法王庁諸宗教対話評議会(Pontifical Council for Interreligious Dialogue)と台湾の仏教団体「仏光山」、それに天主教女修会長聯合会などが合同開催するもの。バチカンのローマ法王庁もこの対話を非常に重視しており、ニュースリリースを発表すると同時に、バチカンの公式報道機関「バチカン・ニュース」もこれを報じている。
 
この諸宗教対話のテーマは「観之以行、行之以観:比丘尼與修女的対話(2018 Active Contemplation and Contemplative Action:Buddhist and Christian Nuns in Dialogue)」。直訳すると、行動をとる前に神の前で熟考しなければならないが、宗教的黙想は行動を伴わなければならないというような意味になる。
 
バチカン・ニュースは、高雄市の仏光山でこの活動が行われることは、非常に意義のあることだと指摘。なぜならそこは1995年に、キリスト教徒と仏教徒による最初の諸宗教対話が行われた場所だからだと説明している。
 
この諸宗教対話には、ローマ法王庁諸宗教対話評議会のミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット(H.E. Msgr. Miguel Angel Ayuso Guixot)司祭やIndunil Kankanamalage神父らがバチカンを代表して出席。また、韓国、日本、インド、スリランカ、ミャンマー、タイ、シンガポール、香港、カンボジア、フィリピンなど各国からカトリック教の修道女や仏教の尼僧ら70名余りが出席している。また、米国、イタリア、ドイツ、ノルウェー、ブラジルからも代表が出席。スイスのジュネーブに本部を置く世界教会協議会(World Council of Churches)も代表団を派遣している。
 
ミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット司祭は祝辞で、女性が宗教対話に参加できるよう、より大きな空間を創出しなければならないと強調。この考えはローマ法王フランシスコによる強い支持を得たものでもあると説明した。
 

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