2024/05/03

Taiwan Today

外交

英国会議員55名がWHO事務局長に抗議、「台湾は中国に属さず」

2020/03/06
英国会議員合計55名が2月28日、WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長宛てに書簡を送り、WHOが新型コロナウイルスの感染地域を示す地図で、台湾を中国の一部に含めているのは誤った表示であると抗議した。中華民国(台湾)外交部は4日に発表したニュースリリースで謝意を示した。写真はきょう(6日)、外交部がフェイスブックページに掲載したイラスト。「台湾は中国の管轄地域に属さない」と訴えた英国会議員に感謝した。(外交部フェイスブックページより)
台湾との関係強化を目指す英国の超党派国会議員連盟「British-Taiwanese All-Party Parliamentary Group」の合同責任者を務めるデニス・ローガン上院副議長とマーティン・ヴィッカース下院議員を筆頭者とする英国会議員55名が2月28日、WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長宛てに書簡を送った。WHOが新型コロナウイルスの感染地域を示す地図で、台湾を中国の一部に含めているのは誤った表示であり、台湾は中国の管轄地域に属さず、その衛生体系は完全に独立していると抗議するもの。
 
デニス・ローガン上院副議長らはこの書簡で、台湾の政府及び専門家を世界の公衆衛生システムから排除しようとするWHOのやり方は、国際社会が協力し合って深刻な伝染病に立ち向かおうとする努力に水を差すものだと抗議した上で、WHOは直ちにこれを修正し、WHOが実施するあらゆる会議、システム、活動に台湾を加えるべきだと求めた。
 
英国では国会がWHOに対して直接抗議を行ったほか、アーマッド外務閣外大臣が2月26日の国会答弁で、Blencathra上院議員の質問に答える形で、イギリスがすでに理念の近い国々と共に、台湾における感染状況をWHOに正確に説明していることを明らかにした。アーマッド外務閣外大臣はまた、あらゆる国と地域が等しく新型コロナウイルスの最新情報を得ることが重要であり、これはWHOを含む国際組織への台湾の有意義な参加を支持する英国の長期的立場と一致するものだと説明した。
 
アーマッド外務閣外大臣は2月10日にも国会上院で、複数の上院議員からの質疑に対し、「英国は、国家の形態を前提としない国際組織に台湾が参加することを支持する。台湾は、その貴重な経験をもって国際組織に貢献し、重要な役割を演じることができるだろう」と述べたことがある。また、英国の衛生当局もすでに、理念の近い国々と協力し、2020年5月に開催されるWHO総会に台湾が参加できるようにしたいとする立場を示している。
 
英国では最近、国会議員による連名書簡、それに書面や口頭での質疑等を通して、台湾の国際組織参加を支持する動きが頻繁に見られ、英外務省もこれを明確に支持している。中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)は、英国国会及び英国政府の関連省庁が一貫して台湾支持の立場を示していることに感謝すると共に、今後もイギリスを含めた理念の近い国々との協力関係を強化し、台湾の国際組織参加の可能性を模索し、有意義な貢献をしたいとしている。
 

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