2024/04/30

Taiwan Today

外交

台湾と豪州、防疫物資生産で相互支援

2020/04/01
左側がオーストラリアとの防疫物資に関する相互支援を発表した経済部のフェイスブックページ。これに対して、オーストラリア駐台弁事処もフェイスブック(右側)で、台湾との提携に謝意を示し、経済部が「ありがとうオーストラリア!」とコメントしている。

経済部(日本の経済産業省に相当)は3月31日、フェイスブックにおいて、「世界中で新型コロナウイルスのまん延が深刻化する中、台湾の強力で迅速な防疫対策や、関連製品の生産能力が、国際社会で大きな注目を集めている。そのほか、台湾は先ごろ、米国と台米防疫パートナーシップを締結する共同声明に署名し、相互で防疫対策に関するサポート関係を深めている。さらに、オーストラリアとも防疫物資の生産で提携することになったという素晴らしいニュースが届いた」と発表した。

台湾とオーストラリアは、中華民国外交部(日本の外務省に相当)の協力を得て、防疫物資の生産において提携関係を築いた。具体的には、オーストラリアが台湾に消毒液用のエタノール100万リットルを提供する意向を示したという。これは、330mlの消毒液(アルコール濃度75%)422万本が生産できる量だ。一方、台湾は十分な生産能力があることから、オーストラリアに不織布3トンを提供することに合意した。

外交部によると、オーストラリアは長年に渡って、マスク製造に関する原材料を台湾から調達している。さらにオーストラリアは台湾にとって重要なエタノールの調達先でもある。このように台湾とオーストラリアは共に、防疫物資の生産における重要な原材料の生産能力を持っている。現在、世界各国で、防疫物資に関連する原材料の需要が急増していることから、台湾とオーストラリアは、双方とも国内で十分な防疫物資が行き渡るよう、必要な原材料を相互で優遇価格にて提供することを決めた。

オーストラリア駐台弁事処(台湾におけるオーストラリア大使館に相当)はフェイスブックで、「どうもありがとう、台湾。新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるう状況において、台湾と提携することができ、オーストラリアの円滑な医療システムを維持するための重要な防疫物資を供給することが、国民の健康を増進できると考えている」と発表した。これに対して経済部は、「ありがとうオーストラリア。共に新型コロナウイルスに対する防疫の壁をしっかり守りぬこう!」とコメントした。

ランキング

新着