2024/05/04

Taiwan Today

外交

異例の規模!中国機28機が台湾の防空識別圏に侵入

2021/06/16
中華民国(台湾)国防部によると、15日は中国の戦闘機、爆撃機、対潜哨戒機、空中警戒機など延べ28機が台湾の防空識別圏(ADIZ)に侵入した。これは、国防部が公式サイト内に特設ページ「即時軍事動態」を開設して以来、最大規模の侵入となる。写真は15日の中国機によるADIZ侵入ルートを示すもの。(国防部サイトより)
中国機による台湾防空識別圏(ADIZ)侵入が規模を増している。中華民国(台湾)国防部(日本の防衛省に相当)は15日に更新した「即時軍事動態」で、中国が同日、戦闘機、爆撃機、対潜哨戒機、空中警戒機など延べ28機を送り込み、台湾海峡の中間線以南の空域を経由し、台湾の南の防空識別圏(ADIZ)に侵入したことを明らかにした。これは、国防部が公式サイト内に特設ページ「即時軍事動態」を開設して以来、最大規模の侵入となる。15日はさらに、中国機10機が編隊飛行によって台湾南西の空域から南東までを横断しており、台湾の航空防衛に大きな威圧を加えた。
 
中国機による台湾ADIZ侵入に対して、中華民国(台湾)空軍は空中哨戒で対応、警告を発し、地対空ミサイルのレーダーシステムによる追跡・監視を行った。
 
国防部が公表した情報によると、中国が送り込んできたのはJ-16戦闘爆撃機14機、J-11戦闘機6機、H-6爆撃機4機など計28機。台湾海峡の中間線以南の空域を経由し、台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入した。国防部が昨年9月17日に中国機の動向を公表するために特設ページ「即時軍事動態」を開設して以来、最大規模の侵入であり、1日で20機以上の戦闘機が台湾の防空識別圏(ADIZ)内で活動するのは異例と言える。
 
また、これまでのように台湾南西の防空識別圏(ADIZ)から入って引き返したり、ごく一部が台湾南東のADIZに接触するといったケースとは違い、15日は中国機10機が台湾の南および南東の海上をぐるりと飛行しており、台湾東部の航空防衛に脅威をもたらしたことが注目される。
 

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