2024/05/03

Taiwan Today

外交

蔡英文総統、日本の月刊誌『文藝春秋』独占インタビュー受ける

2021/08/11
今月10日発売の日本の月刊誌『文藝春秋』に、蔡英文総統(写真右)の独占インタビュー全文が掲載された。聞き手は一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブの理事長を務める船橋洋一氏(写真左、画面の男性)。(総統府)
蔡英文総統はこのほど、日本の月刊誌『文藝春秋』の独占インタビュー(オンライン)を受け、新型コロナウイルス対策、台米日関係、台湾海峡両岸関係、香港情勢、台湾の半導体産業の発展、台湾の国際参与、安全保障、経済発展など、多岐にわたる質問に答えた。総統府は10日、『文藝春秋』9月号の発売に合わせてその全文(中国語)を公開した。
 
蔡総統はまず、東京オリンピックが無事開催されたことを「日本の隣人として心から祝福する」と伝えた。また、台湾の新型コロナウイルス対策とワクチン調達の現状について説明した上で、日本による英アストラゼネカ製ワクチンの供与は「長期にわたる友情が証明されたもの」とし、台湾が最も困難な時期に日本が援助の手を差し伸べてくれたことに改めて感謝した。
 
インタビューの締めくくりに「日本の国民へ向けたメッセージ」について尋ねられた蔡英文総統は、台日関係の歴史を振り返ると、片方が困難な状況に陥った時、もう片方が速やかに温かな援助の手を差し伸べてきたとし、これはまさしく「患難見真情(=まさかの時の友こそ真の友)」だと指摘した上で、日本と台湾は同じ民主主義国家同士、これからも価値観を共有し、連携を強めなければならないと述べた。そして、互いを思いやり助け合う「善の循環」は大変重要で、この関係をこれからも末永く、次の世代へ引き継いでいきたいと語った。
 
インタビュー全文は『文藝春秋』9月号で読むことができる。月刊誌『文藝春秋』は株式会社文藝春秋によって、1923年に創刊された。毎月10日を発売日とする。掲載する内容は政治、経済、社会、歴史など幅広い分野に及ぶ。日本でも長い歴史を持つ総合月刊誌であり、極めて高い知名度と影響力を持つ。インタビューの聞き手は評論家・ジャーナリストとして活躍する船橋洋一氏。現在は一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブの理事長を務めている。
 

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