台湾と米国が22日、台湾の国際組織参与問題についてテレビ会議を開き、それに向けた戦略とやり方の強化について話し合った。議題は公衆衛生、飛行の安全、気候変動、国際犯罪など共通の価値ならびに利益に関する各分野の国際組織に及び、国際組織への台湾の有意義な参与を台米が共同で推進していこうとする強靭なパートナーシップが示された。中華民国外交部（日本の外務省に相当）は24日に発表したプレスリリースで、米国側の固いサポートに謝意を表した。
米国側は会議の中で、台湾は新型コロナウイルス後の復興に向けた多角的な協力に不可欠かつ重要なパートナーだとした上で、今後も台湾が国際組織に参与していく空間の拡大に協力し、台湾との密接な連携を保っていく方針を重ねて表明した。外交部の徐儷文主任秘書（Secretary General）は外交部を代表してあいさつし、米国側の固く一貫した支持ならびに約束に心から感謝した。徐主任秘書は同時に、台湾はこれからも国際組織参与に向けた原則「プロフェッショナル、実務的、貢献」を堅持し、米国をはじめとする理念の近い国々と連携して多角的なガバナンスとルールに基づいた国際秩序の強化に努めることで、引き続き世界のため積極的な貢献を果たしていくと強調した。
今回の会議には徐儷文主任秘書と駐米国台北経済文化代表処の王良玉公使がそれぞれ台北とワシントンのスタッフと共に参加。米国側からは米国務省のヒューゴ・ヨン（Hugo Yon）国務次官補代理（国際機関担当）、リック・ウォーターズ（Rick Waters）国務副次官補代理（中国・台湾・モンゴル担当）、米国在台協会台北事務所（AIT/T）のJeremy Cornforth副所長らが出席した。