外交部(日本の外務省に相当)の俞大㵢常務次長(事務次官)が23日、外交部のスタッフを率いて「2021年台湾国際友誼足球賽(World Cup Taiwan 2021)」に出場。大会側の招きに応じたもので、各国が台湾に駐在させる外交使節と共に初めてサッカーの親善試合に参加した。生憎の天気の中、出場選手は全員雨をものともせずに奮戦、互いに励まし合って友情をいっそう深めた。
俞常務次長は開幕式で外交部を代表してあいさつ、グアテマラ駐中華民国大使館、台湾数位外交協会(Taiwan Digital Diplomacy Association)、台湾足球発展協会(TFDA 台湾サッカー発展協会)、そしてFernando Ramos氏ら主催者は今回、コロナ禍の中で様々な困難を乗り越えて大会を実現したほか、その規模も拡大したとして大いに感謝した。
今大会には台湾の若者たちが積極的に参加したほか、13カ国から18チームが出場。また、ラテンアメリカ、カリブ海、アフリカ、ヨーロッパなどから台湾にやってきた留学生や台湾居住者らも熱心に参与した。外交部と、各国が台湾に駐在させる外交使節団も招きに応じ、チームを組んで初めて親善試合を行った。俞常務次長は、このイベントにより、台湾では国民全体が新型コロナウイルスの感染対策に努力したことで感染状況は落ち着き、人々の暮らしも徐々に正常を取り戻しつつあることを国内外に示すことが出来ると歓迎した。
セントクリストファー・ネービスのJasmine Elise Huggins大使は外国使節団を代表してあいさつ、サッカーは世界中で人気のあるスポーツであると同時に人々を団結させる運動だとし、出場チーム全ての好成績を祈った。
台湾数位外交協会の郭家佑理事長は、この大会を通じて台湾と世界を結び付けたいと強調。またコロナ禍で大会は無観客だが、フェイスブックや動画投稿サイトYoutubeなど新興メディアでライブ配信を観られるほか、公視(PTS 公共テレビ)やTaiwan Plusなど国内メディア、及びホンジュラスの国営ラジオ・テレビ局、パラグアイスポーツ庁のフェイスブックページなどでも生中継を観ることが出来るとし、海外の人たちに台湾で開かれる親善サッカー大会を観てもらうことで国際的な宣伝効果につながるよう期待した。
「台湾国際友誼足球賽」は2014年、ラテンアメリカ出身で当時台湾に留学していた学生たちが発起してスタート。今年で8回目となり、徐々に台湾の人たちと台湾で暮らす外国人たちの関心を集めるようになった。「サッカーへの愛」を通して各国の人々の交流と相互理解を深めている。