中華民国（台湾）とスロバキア共和国は9日、スロバキア共和国のKarol Galek経済副大臣が率いる訪問団の訪台成果をまとめた第１回「経済協力会議成果宣言（Protocol of The 1st Session of The Taiwanese-Slovak Commission on Economic Cooperation）」に署名した。これは双方が今後、経済・貿易、教育、研究・開発、観光などの分野で交流及び協力を深める土台となるもので、台湾と欧州の全体的な関係の強化を意味する。
Karol Galek経済副大臣を団長とする一行総勢43名は今月5日、専用機で台湾に到着し、初めてとなる台湾との省庁横断型の経済協力会議を開催した。その結果、台湾とスロバキアは、教育分野における人材交流、研究・開発とイノベーション、市場の相互開拓、サイエンスパーク交流、航空宇宙産業、観光産業、スマートシティ、科学研究など計9項目のMOUを締結した。
今年10月には台湾から、国家発展委員会の龔明鑫主任委員（大臣に相当）と科技部（日本の文科省に類似）の呉政忠部長（大臣）を筆頭に、経済部（日本の経産省に相当）の陳正祺政務次長（=副大臣）、財政部（日本の財務省に相当）の阮清華政務次長、それに各省庁の官僚、研究機関、同業者組合及び各産業の代表など計66名が参加する訪問団がスロバキアを訪問した。その際、双方は７項目のMOUを締結した。
今回、台湾とスロバキアの関係者は各領域で踏み込んだ意見交換を行い、実りある成果を挙げたほか、今後の協力強化に向けた青写真を描くことができた。台湾とスロバキアは今回の「成果宣言」に基づき、来年スロバキアで2回目の経済協力会議を開くことで一致している。引き続き双方の交流を深め、台湾とスロバキアの関係をさらに引き上げたい考えだ。