2024/05/05

Taiwan Today

外交

台湾、医療チーム派遣や医療物資寄付など具体的行動でパラオのコロナ対策に協力

2022/01/25
パラオ共和国のコロナ対策に協力するため、外交部がマスクや検査薬など医療物資を寄付。また、民間の病院や企業も医療チームの派遣や物資の提供などで同国を支援している。写真はパラオ空港に届いた台湾からの物資を前にする中華民国の黎倩儀駐パラオ大使(右から4人目)とパラオのスランゲル・S・ウィップス・Jr.大統領(右から5人目)ら。(外交部)
太平洋に位置する国交樹立国・パラオ共和国における新型コロナウイルス対策に協力するため、中華民国外交部(日本の外務省に相当)が大人用のマスク6万2,500枚、子ども用マスク1万枚、及び簡易検査薬500回分などを寄付した。また、新光呉火獅紀念医院(=記念病院)、彰濱秀伝紀念医院(同)、泰博科技股份有限公司も医療チームの派遣や医療物資の寄付でパラオを支援。医療チームとこれらの物資はチャイナエアライン(中華航空)が22日午後、現地に無事送り届けた。
 
これら物資の引き渡し式はパラオ国際空港のエプロン(駐機場)で、パラオのGaafar J. Uherbelau健康・福祉サービス大臣、Gustav Aitaro国務大臣らパラオ側の政府関係者と新光呉火獅紀念医院の医療チームが見守る中、中華民国(台湾)の黎倩儀駐パラオ大使とパラオのスランゲル・S・ウィップス・Jr.(Surangel S. Whipps, Jr.)大統領によって執り行われた。
 
パラオが台湾に対して具体的なニーズを提示したのは先週で、ウィップス・Jr.大統領は台湾の迅速な対応に感謝、今回の援助は双方の固い友情と友好的な関係を改めて示したものだと評価した。同大統領はまた、台湾でも医療人員がひっ迫している中、それでも台湾は人道的精神を発揮してパラオの患者を受け入れてくれているとして、「パラオ政府と国民の心からの謝意」を改めて示した。
 
一方で中華民国(台湾)の黎倩儀駐パラオ大使は、オミクロン株の感染拡大に向き合い、台湾は国交樹立国のパラオを全力で支援して共に戦っていくと強調、台湾とパラオの連携によって感染拡大を食い止め、正常な生活と両国の交流を早期に回復できるようにと願った。
 
今回のパラオに対する援助では、新光呉火獅紀念医院が感染症科の黄建賢主任ら4人による医療チームを現地に派遣。そのほか抗原検査の簡易検査薬1万回分、PCR検査の簡易検査薬200回分、パルスオキシメーター65台、N95マスク2,000枚を寄付した。また、彰濱秀伝紀念医院は動静脈注射用針を、そして「泰博科技股份有限公司」は国産の抗原検査簡易検査薬1万回分を寄付。チャイナエアラインは一部「人道物資」の輸送費用を減免したという。
 
 

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