リトアニア共和国経済革新省のJovita Neliupšienė副大臣を団長とする政府高官及び民間企業の代表ら計10人による訪問団が12日、台湾に到着した。一行は4日間にわたり、台湾との経済・貿易分野での協力について模索する。2021年11月18日に台湾がリトアニアに駐リトアニア台湾代表処（=大使館に相当）を設置して以来、リトアニア政府の経済・貿易分野の高官が台湾を訪問するのは初めてのこと。
Jovita Neliupšienė副大臣は今回、リトアニアのハイテク企業の経営者らを率いて台湾を訪問した。台湾では、経済・貿易関連の省庁や、台湾が強みを持つ産業の関連企業などを訪問する。経済・貿易、投資、産業間コネクション、サプライチェーンの安全などの分野で協力を模索するほか、民主主義陣営のパートナーとしての結束と強靭性を促進し、互いにメリットのあるサステナブルな未来に向けて邁進することを目指す。
台湾とリトアニアは、ともに自由と民主主義という同じ価値を共有するパートナーだ。双方はいずれも、自由、人権、民主主義の強靭性、サプライチェーンの安全などの重要な議題に関心を寄せている。権威主義の拡張によってルールを基礎とする国際秩序が破壊される中、台湾とリトアニアは民主国家が一致団結することだけが、自分たちが重視する自由や民主主義の価値を守ることができると痛感している。
こうした中、昨年10月には台湾の国家発展委員会の龔明鑫主任委員を団長とする「中東欧3か国経済・貿易・投資視察団」がリトアニアを訪問。6つの了解覚書（MOU）を締結し、協力深化のための盤石な基礎を築くことに成功した。今年5月には経済部の陳正祺政務次長（=副大臣）が再びリトアニアを訪問し、両国の副大臣級経済対話を初開催して交流をさらに深化させた。今回、Jovita Neliupšienė副大臣が台湾を訪問したことは、双方が同じ価値観に基づき、これからも経済・貿易交流と協力を推進しようとする決意を持つことを示すのみならず、両国の関係が政府高官の相互交流の常態化という新たなステージに突入したことを意味している。