2024/05/19

Taiwan Today

外交

安倍晋三元首相が銃撃受け逝去、外交部が哀悼の意

2022/07/09
日本の元首相である安倍晋三氏が8日、奈良市で演説中に銃撃を受けて亡くなった。これを受けて外交部は哀悼の意を示した。「台湾にとって、安倍元首相は大切な民主主義のパートナーであり、そして最も堅い絆で結ばれた親友である」とし、その死を惜しんだ。(外交部)
日本の安倍晋三元首相が8日、奈良市内で銃撃を受けて亡くなった。台湾の政府と人々はこの訃報に接し、大きな衝撃を受け、そして深い悲しみを感じている。外交部は、この卑劣な暴力行為を強く非難すると同時に、亡くなった安倍元首相に心より哀悼の意を表する。
 
外交部は、安倍元首相逝去の一報を受けると直ちに台北駐日経済文化代表処理(東京都港区。日本における中華民国大使館に相当)に対し、蔡英文総統、呉釗燮部長(=外相)、台湾日本関係協会(台湾の対日窓口機関)の蘇嘉全会長の名義で日本政府に弔電を送るよう指示した。外交部はまた、日本台湾交流協会台北事務所(台湾における日本大使館に相当)を通して、台湾の政府と人々を代表して弔意を伝えた。我々は安倍元首相のご冥福を心から祈り、残された家族の心の傷が癒されるよう願っている。
 
安倍元首相は国際社会でも尊敬を集めた政治家であり、生涯をかけて自由と民主主義の理念を守り、権威主義の拡張に抵抗してきた尊敬すべきリーダーである。国際社会において台湾のために繰り返し発言し、国際社会に台湾への支持を強く呼びかけ、民主主義の価値を守り続けた。台湾にとって、安倍元首相は大切な民主主義のパートナーであり、そして最も堅い絆で結ばれた親友である。首相在任中は、台湾と日本の友好関係の向上に取り組み、首相を退いてからも台湾のために発言することに全力を傾けてきた。例えば2021年12月に行われたオンラインシンポジウムでは「台湾有事はすなわち日本有事であり、日米同盟にとっての有事でもある」と発言。今年に入ってロシアのウクライナ侵攻が始まったあとも、安倍元首相は関係諸国に対して台湾に関する「戦略的曖昧」政策を調整するよう呼びかけ、台湾防衛に協力すべきとの立場を明確に示した。
 
安倍元首相の逝去は、日本のみならず台湾にとって、ひいては世界の民主主義社会にとって大きな損失であり極めて残念なことである。台湾の政府は、安倍元首相が台日関係の発展のために払った努力と功績に衷心より謝意を表する。
 

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