第77回国連総会が13日よりスタートする。これに合わせて中華民国（台湾）外交部は、台湾の国連参加の必要性を訴えるプロモーション動画『台湾の支援の手（Taiwan’s helping hand）』を公開した。「手」のイメージを通して、台湾が持つ文化の多様性や核心価値を表現すると共に、国連のSDGｓ（持続可能な目標）達成に取り組む台湾が世界の重要なパートナーであることを訴えている。また、地球市民の一員としての責任を果たすべく努力する台湾の存在を、国連が直視し、受け入れてくれるよう呼び掛けている。
この動画では、主役である「手」が、台湾が民主主義、自由、平等を享受していること、新型コロナウイルスのパンデミックや気候変動に立ち向かい、人道支援を行っていること、権威主義の脅威にも負けず、グローバルサプライチェーンの強化に一役買っていることなどを表現している。これはとりもなおさず、SDGｓの目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標16「平和と公正をすべての人に」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を網羅していることを意味する。台湾は積極的にSDGｓの目標達成に取り組んでいるだけでなく、世界各国と手を取り合ってグローバルな課題に取り組もうとしているのである。
今年の国連総会のテーマは「A watershed moment: transformative solutions to interlocking challenges（分水嶺の瞬間：連動する課題に対する革新的ソリューション）」である。この動画はこのテーマに呼応し、世界が助けを必要としているとき、台湾はいつでも支援の手を差し出すこと、それは国際社会における善良なパワーであることをアピールしている。そして国連に対して、台湾の参加がSDGｓの目標達成に必要不可欠な存在であることを直視するよう呼びかけている。
外交部の最新動画『台湾の支援の手』は、繁体字中国語、英語字幕のほか、日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、ウクライナ語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語の12言語の字幕版を順次公開している。外交部公式フェイスブック、「潮台湾」のYoutubeチャンネル、「潮台湾」公式フェイスブックなどで再生、シェアすることができる。