2024/05/06

Taiwan Today

外交

台湾が創始会員国として「アジア情報アクセス連盟」に加入

2022/09/29
台湾、フィリピン、イスラエル、モルディブ、スリランカ、カンボジアのアジアの6カ国が28日、「アジア情報アクセス連盟の指導原則に関する共同宣言」に署名し、「アジア情報アクセス連盟」を発足させた。写真はオンライン形式で行われた署名セレモニー。上段中央が国家発展委員会の施克和副主任委員。(国家発展委員会サイトより)
台湾、フィリピン、イスラエル、モルディブ、スリランカ、カンボジアのアジアの6カ国が28日、「アジア情報アクセス連盟の指導原則に関する共同宣言(A Declaration of Cooperation on the Guiding Principles for the Asian Access to Information Alliance)」に署名し、「アジア情報アクセス連盟(Asian Access to Information Alliance)」(以下、「AAIA」)を発足させた。
 
「AAIA」は言論の自由、情報公開、市民のエンパワーメントを基礎とし、民主主義の保護を目標に設立された多角的組織。フィリピンの提唱によって創設され、アジアの民主主義国の交流と連携を目指している。共同宣言では、「AAIA」は信頼、公開、民主へのコミットメントに基づいて立ち上げられ、連携して民主の保障と保護を達成するとしている。また、言論の自由、情報公開、情報へのアクセスを「公民の基本的権利」だとして、「情報」がアジェンダの構築(議題設定)から政策決定、国家の発展、変革の過程において大変重要な役割を果たすと主張している。
 
今回、台湾は国名「Republic of China(Taiwan)」で「AAIA」の創始会員として参加。国家発展委員会(日本の省レベル)の施克和副主任委員(副大臣)がオンライン形式で行われた共同宣言の署名セレモニーに出席した。施副主任委員はあいさつの中で、台湾では1990年代の民主的な変革以降、民主の理念と仕組みが社会共通の価値となり、自由民主の気風が、台湾の公民社会が活発に発展するための環境をもたらしたと指摘、「コロナ禍によって我々は情報の公開・透明化、公民の充実した参与こそが民主体制のレジリエンスを強化することを知った」と述べた。その上で施副主任委員は、台湾は国際社会にとって頼りがいのあるパートナーとして、様々な協力メカニズムを通して情報公開や公民参与の経験を積極的に各国と共有し、地域における民主の深化に具体的な貢献をするつもりだと語った。
 
「AAIA」は今後、フィリピンと各創始会員国が憲章の起草にとりかかる。国家発展委員会は、「創始会員国として、国家発展委員会は外交部(日本の外務省に相当)など関係省庁と共に『AAIA』関連の作業に参与し、我が国のオープンガバメントと情報公開の成果を各国と共有することでアジア地域の連携と交流を促進し、国際社会への多角的な参与を広げていく」と意気込んでいる。
 
 

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