アフリカ南部のエスワティニ王国（旧称スワジランド王国）の国王ムスワティ3世率いる代表団は、20日から中華民国（台湾）政府の招きに応じて台湾を訪問する。
ムスワティ3世は、これまでに 17 回台湾を訪問している。今回は2018年 6 月以来、新型コロナウイルスによる水際対策が緩和されてから、代表団を率いて初めての訪問となる。訪問団は、国王のほか、Inkhosikati LaMashwama妃殿下、情報通信・科学技術省のH.R.H. Princess Sikhanyiso王女、Thulisile Dladla外相、Neal Rijkenburg財務大臣、Manqoba Khumalo商務・貿易大臣らが含まれる。蔡英文総統は、国王らの訪問を重要視し、軍による栄誉礼で歓迎の意を示し、外交部（日本の外務省に相当）の呉釗燮部長（外相）は、宴席を設ける予定だ。
エスワティニはかねてより、国連、世界保健機関 （WHO）、国連気候変動枠組条約 （UNFCCC）、国際刑事警察機構 （INTERPOL） などの国際組織において、台湾を支持する発言を続けている。双方は長年、 インフラ、農業、医療・公衆衛生、教育、情報通信などの分野で緊密な協力関係にある。エスワティニは、様々な分野で台湾を高く評価し、台湾をしっかりと支える重要な国交樹立国で、両国は親密で友好関係を築いている。