2024/05/20

Taiwan Today

外交

屏東県と日本の鹿児島県が交流促進のMOU締結、台日の友好関係がより緊密に

2024/01/23
屏東県と日本の鹿児島県が22日、青少年や芸術・文化、観光、経済などの分野での交流を促進する包括協定(MOU)を締結した。自治体間、市民間の関係がいっそう緊密になると期待される。左から屏東県の周春米県長、鹿児島県の塩田康一県知事。(屏東県サイトより)
屏東県の周春米県長(=県知事)と日本の塩田康一鹿児島県知事が22日、青少年や芸術・文化、観光、経済などの分野での交流を促進する包括協定(MOU)にサインした。周県長にとっては県長就任後初の交流協定となる。周県長は、アフターコロナで各国の交流が回復する中、MOUの締結は屏東県の都市外交にとって大きくかつ重要な進展だとし、今後教育や農業などでの連携をさらに進めて台日の友情を深め、互いの繁栄と協働を実現できることを期待した。
 
署名のセレモニーは屏東県庁舎で22日午前に行われた。台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使)、台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処の陳銘俊処長がリモート形式で見守り、日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会高雄事務所の是枝憲一郎副所長が会場で立ち会う中、周県長と塩田県知事がMOUに署名した。
 
MOUの内容は、青少年や芸術・文化活動での交流推進、双方の観光交流及び観光PRでの協力促進、そして農林水産業の産品の販売ルート開拓に関する協力の三大項目。
 
周県長は、屏東県と鹿児島県には似通った点が多いとし、どちらも南端にあることや農業と観光で知られる自治体であることを指摘。両県はコロナ禍にあった2020年に防疫物資の提供から縁が出来、その後リモート形式での交流を重ね、友情を育んできたほか、鹿児島県側では屏東県のイベントに応じて人員をたびたび派遣するなどしてきた。まもなく開かれる今年の「屏東熱帯農業博覧会」には新たに日本パビリオンが出展され、鹿児島県も参加することになっている。周県長は今回のMOU締結について、「既存の友情に新たな1ページを加えるもので、まちがいなく今後の自治体間、市民間のより緊密な関係につながり、教育、文化、観光、経済貿易の面での実質的な交流を促進するだろう」と述べた。
 
鹿児島県は日本の九州最南端に位置し、人口約154万人。面積は屏東県の約3倍で、黒豚、黒牛、黒さつま鶏、桜島小みかんなどの農産物、豊富な観光資源、悠久の歴史と文化で知られている。塩田県知事は2020年7月に鹿児島県知事に初当選。過去には経済産業省に勤務し、在イタリア日本国大使館の書記官や経済産業省九州経済産業局の局長など要職を歴任した。鹿児島県知事となってからは屏東県との交流を非常に重視し、今年の新春記者会見でMOUの締結を宣言。今回自ら代表団を率いて台湾に乗り込み、MOUへの署名を行った。
 
 

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