2024/04/29

Taiwan Today

外交

欧州議会が台湾とEUの自由貿易協定を初討論

2011/09/28
中華民国外交部(外交部サイトより)

欧州議会は26日、ストラスブールで本会議を開催、「欧州連合(EU)と台湾の貿易」をテーマに、初めて台湾とEUの自由貿易協定(FTA)締結案について質問と討論を行った。欧州議会のエドワード・マクミラン・スコット副議長が議長を務め、欧州委員会で農業と農村開発を担当するダチアン・チオロシュ委員が質疑に応じた。討論は45分間にわたり、台湾に友好的な議員16人が発言、いずれもEUが台湾との経済貿易関係をより強化するよう求めると共に、FTA締結に向けての交渉をスタートさせることを支持した。

発言した議員らは、欧州議会の最大会派の人民党グループと三番目の勢力を持つ自由民主同盟グループが台湾とのFTA締結を支持する立場を表明した。

チオロシュ委員は欧州委員会を代表して質問に答え、台湾はEUにとって15番目に大きい貿易パートナーだとした上で、EUが台湾との経済貿易関係を強めること、並びに台湾と中国大陸との海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)締結後の経済効果に関心を払っていくことに賛同した。チオロシュ委員はまた、台湾とEUは話し合いのプラットホームを通じて、「積み木方式」で双方の協力関係を強化できるとし、欧州委員会では10月末のEU・台湾経済貿易会議の後、欧州議会国際貿易委員会に関連の報告を送ると述べた。

欧州議会では最近、台湾との経済貿易関係強化に向けて、多くの具体的な行動をとっている。今年5月11日には、EUと台湾が経済協力協定(ECA)を交わすことを強く支持する決議を本会議で可決。また、欧州議会人民党グループは今年6月30日に、台湾とEUの経済貿易関係についての初の公聴会を開き、台湾とのECA締結を支持した。そして今回、欧州議会本会議で初めて、台湾との経済貿易関係およびFTA締結案を議題として欧州委員会の委員と討論した。

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