日本の石川県との交流が進んでいる台南市の市議会が5日、台南市で、石川県議会と友好交流協定を締結した。台南市議会では、経済貿易分野、そして文化面でのいっそう緊密な交流が実現するよう期待している。
交流協定には台南市議会の頼美恵議長と、石川県議会の山田省悟議長がサイン。頼清徳台南市長、石川県の山岸勇副知事、両議会の議員らが立ち会った。
石川県出身の土木技師、八田与一氏は、日本統治時代の台湾で烏山頭ダムなど水利施設の建設に尽力、現在の台南市から嘉義県にかけて広がる土地を巨大な穀倉地帯に生まれ変わらせた。中華民国（台湾）政府は八田氏の功績を称えるため、八田氏が当時住んだ家屋一帯を正式に八田与一記念パークとして整備、今年5月に公開した。
また、台南市では9月17日に台南空港から日本に向けてのチャーター便を就航させ、一番機を石川県金沢市の小松空港に飛ばした。台南市旅行商業同業組合と金沢市観光協会も姉妹関係を結んでいる。