2024/04/30

Taiwan Today

外交

台湾とインドネシア、モロタイ島共同開発を計画

2011/11/11

財団法人国際合作発展基金会は10日、中華民国(台湾)とインドネシアはインドネシアのモロタイ島の共同開発に乗り出すと明らかにした。同基金会では、双方による持ち株会社共同設立の形で開発を進め、エコツアーと位置づけることを希望している。

国際合作発展基金会では、現在双方は共同開発の意向を持っているとした上で、インドネシアとは正式な外交関係は無いが、同国は資源豊かな新興国家である上、中華民国(台湾)とは地理的にも近く、台湾で人気の高いバリ島へは5時間あまりかかるのに対して、モロタイ島には3時間15分で到着すると説明、共同開発案は両国の全体的な関係発展に寄与すると前向きな姿勢を示した。開発の具体的な方向は検討中だという。

モロタイ島はインドネシアの最北端の小島。面積は台湾の1/15で、人口は約5万人。未開発の土地であり、第二次世界大戦時には米国のマッカーサー元帥が基地としたこともある。また、モロタイ島では、当時、日本によって南洋に送られ、日本兵となった李光輝氏(日本名:中村輝夫)が30年間にわたって隠れ住んだ。美しいビーチと生い茂ったマングローブ、各種の珍しい動植物など、さわやかで風光明媚な環境の他、海底には第二次世界大戦当時の様々な武器や遺跡が沈むなど、観光事業を展開する価値に満ちている。

国際合作発展基金会ではすでに、環境保護を意識し、過度な開発はしないエコツアーを主とするよう提案済み。同基金会では、同島のジャングルは汚染されておらず、漢方薬や草薬の栽培に適しているとして、長期的な特別許可方式での運営を提案、さらには養殖業の優位性もあげて、観光業と結合しての特殊な優位性を指摘している。

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