アメリカの対台湾窓口機関、AIT(アメリカ在台湾協会)は2日、アメリカ国土安全保障省の関係者が来週台湾を訪問し、台湾がアメリカの入国ビザ免除プログラム(VWP)に加わるための準備作業を視察することを明らかにした。視察の結果はアメリカ国務省に報告される。
アメリカは昨年末、台湾をVWPの候補に加えており、オバマ大統領は今年1月、国土安全保障省に対して半年以内に進捗状況についての報告をまとめるよう指示している。
中華民国(台湾)外交部の楊進添部長は2日、立法院で報道陣に対し、アメリカが台湾をVWP候補に加えてから、中華民国の出入国管理やパスポートなど証明文書の発行状況を把握するために関係者を派遣してくるのは既定のプロセスだと説明した。
なお、アメリカ商務省で国際貿易を担当するフランシスコ・サンチェス次官はAITの招きに応じて4日から6日まで台湾を訪問することになっていたが、予期せぬ事情で延期されることになった。
これについて外交部は、アメリカは中華民国にとって3番目に大きい貿易パートナーで、外国人投資と技術の最大の供給元であり、また、中華民国はアメリカにとって10番目に大きい貿易パートナーで、アメリカの農産品の一人当たり消費で世界2位の国だと説明、ビジネスと貿易、投資などの面で関係は極めて密接だと指摘した上で、サンチェス次官が日を改めて台湾を訪問し、双方の交流と協力関係を強化することに期待するとコメントした。