2024/05/03

Taiwan Today

外交

馬英九総統、日本に自由貿易協定締結を呼びかけ

2012/05/09
馬英九総統(右)は8日、日本の議員連盟・日華議員懇談会で幹事長を務める藤井孝男参議院議員(左)ら一行と会見し、日本との自由貿易協定締結を希望した。(中央社)

馬英九総統は8日午前、日本の超党派議員連盟、「日華議員懇談会」で幹事長を務める藤井孝男参議院議員ら一行と会見した。馬総統は、台湾と日本の関係は大変密接で、長い歴史を持つとした上で、歴史に対する見方が完全に一致していないとはいえ、いずれも八田與一氏の台湾に対する卓越した貢献は認めていると話した。八田與一氏は、日本統治時代の台湾においてダムや灌漑施設を建設し、嘉南平野を穀倉地帯に生まれ変わらせた土木技師。

馬総統は、日本における中華民国(台湾)大使に相当する馮寄台駐日代表が先ごろ、日本の天皇主催の園遊会に招かれたことに触れ、両国が国交断絶して以来初めてのことで、天皇は東日本大震災からの復興のため台湾が提供した支援に感謝し、台湾は被災地への支援の面で今後も日本と協力していく意向を伝えたと述べた。

また、両国の経済貿易分野における関係強化に向けて、FTA(自由貿易協定)締結を日本側と検討していけるよう期待。日本が交渉に参加しようとしているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)については、「中華民国は強い意欲を持っている」として、向こう10年以内に参加を可能にする条件を整えたいと述べた。

馬総統は、日華議員懇談会が台日関係の増進に果たしている役割を評価すると共に、新任駐日代表の沈斯淳氏の関連の業務推進に協力してくれるよう要請した。そして、台湾の対日本窓口機関、亜東関係協会の廖了以会長と沈駐日代表が力を合わせることで、台日関係をまったく新しい段階に導けるだろうと期待した。

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