2024/05/02

Taiwan Today

外交

衛生署の邱署長、WHOでの参加拡大を呼び掛け

2012/05/24
WHO年次総会であいさつする衛生署の邱文達署長(右)。(中央社)

行政院衛生署の邱文達署長は23日、スイスのジュネーブで開催中の世界保健機関(WHO)の年次総会(WHA)におけるあいさつで、「WHOは『WHAモデル』を採用し、WHOにおける台湾の参加をWHA以外の会議やメカニズム、活動にまで拡大し、台湾の人々が世界公民としての社会的責任を存分に果たせるようにしてほしい」と呼び掛けた。

邱署長は「われわれがより多くの公平で妥当な参与の機会を得る上で、目に見える進展は少ない。われわれが昨年ここで提案した『WHAモデル』をWHOが採用し、われわれの参加をWHOの他の会議やメカニズム、活動までに拡大できるよう、加盟国とすべての参加者に支持を呼び掛けたい」と述べた。

邱署長はあいさつの中で、今年のテーマ「皆保障制度を目指して(Towards Universal Coverage)」に即し、1995年から実施しているわが国の国民皆保険制度は、「単一保険者制度(中央健康保険局が保険給付を一手に引き受ける制度)」を採用し、保険の強制加入を行っている。現時点では台湾に正規滞在する外国人を含む人口の99.6%をカバーしていると説明した。

台湾で健康保険証を持つ人は、2万5,000カ所の国民健康保険診療施設で医療サービスを受けることができる。経済的弱者には健康保険料の納付について、保険料助成や一時融資、分割納付などの支援制度を多数実施し、300万人以上がこの恩恵を受けている。また、国民の医療費支出は国内総生産(GDP)のわずか6.9%にとどまり、行政コストも健康保険による医療費全体の1.5%で、国民の満足度は88.6%と高い。

なお、邱署長は現地時間23日午後、WHOによるわが国の矮小化に対して不満を表明した文書を、WHOの法律顧問に提出し、陳馮富珍(マーガレット・チャン)事務局長に届けるよう伝えた。文書の内容は、「わが国はWHOの内部文書においてわが国が不当に扱われることは絶対に受け入れられない」との厳正な立場を示したもの。

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