2024/05/04

Taiwan Today

外交

両岸関係改善がアジア太平洋の安定に寄与:馬総統

2012/06/20
馬英九総統(右)は19日、ACUNSの次期会長(左)と会見。(総統府サイトより)

馬英九総統は19日午前、「国連システム学術評議会(ACUNS)」のアビオダン・ウィリアムズ(Abiodun Williams)次期会長ら一行と会見した。馬・総統は席上、不安定な台湾海峡両岸関係こそ、台湾が国際社会で困難に遭遇する最大の原因だとして、政府は両岸関係の改善に全力であたり、アジア太平洋地域と人々に平和と幸福をもたらすとの決意を重ねて示した。

馬総統は、中華民国は1945年に国連に加わった国連創始会員国だとした上で、1971年に国連における代表権を失ったが、国連憲章の第23条における安全保障理事会常任理事国の構成リスト及び第110条の「批准及び署名」の条文には今も「中華民国(Republic of China)」の名が記載されていると指摘した。馬総統はまた、中華民国憲法第141条では、中華民国の外交主旨では条約と国連憲章を尊重せねばならないと規定されており、中華民国は世界でも珍しい、国連憲章を憲法に盛り込んでいる国だと説明した。

馬総統は、中華民国は1993年より国連体系への復帰を望んでいるものの成果は限りあるものに留まっていると残念がる一方、重要な国際組織への参与の面では、「チャイニーズ・タイペイ」の名義、オブザーバーの身分、「衛生署長(保健衛生担当大臣)」のタイトルで世界保健機関(WHO)の年次総会(WHA)に参加するなどの成果があがっていると説明、今後は国際民間航空機関(ICAO)や国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)などへの参与に積極的に取り組んでいく考えを示した。

さらに馬総統は、国際社会での孤立状態の改善が、両岸の関係を深めることに対する国民の意欲と自信を増すことになるとして、両岸関係と国際関係は互いに良性の循環関係にあるとの見方を示した。

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