2024/05/02

Taiwan Today

外交

国家安全会議、「釣魚台情勢対策チーム」を組織

2012/08/15
実際に釣魚台に向け出航した香港の船舶。(中央社)

総統府の范姜泰基報道官は14日、馬英九総統が国家安全会議に対し、最近の釣魚台列島(日本名・尖閣諸島)情勢に対応するための対策チームを立ち上げるよう指示し、同日午後6時に初会合を開いたと述べた。国家安全会議の秘書長が召集人となり、外交部、国防部、行政院海岸巡防署、交通部、農業委員会漁業署など関連省庁のトップを務める閣僚が出席した。

同日には、台湾と香港、中国大陸の釣魚台の保護を求める活動家が合同で釣魚台に向かうとになっていたが、実際に出航した香港の「啓豊二号」は、中華民国(台湾)の管轄下にある海域を通過するための許可証を申請していなかった。このため、海岸巡防署が法にのっとり同船を排除、警戒を強化した。ただ、台風13号の影響が懸念されるとし、人道的な理由から15日未明、同船が基隆港の外海を通過する際に食料と水が送られた。

対策チームは同船に対し、必要な補給と緊急時の救助を提供すると決議。同時に合法的に出漁している漁船を全力を挙げて保護することに同意した。

范姜報道官は、馬総統が提言した「東シナ海平和イニシアチブ」は、関係各方面に「各自が自制し、対立を深める行動は慎むべき」と呼び掛けるものだと説明。さらに、このような提言内容は、各国が争議を棚上げし、平和的な方法によるもめ事の処理を期待したもので、一方的に譲歩するものではないと述べた。

さらに范姜報道官は、馬総統は今年7月にも「民族の大義と主権は堅持しなければならないということに基づき、一歩も譲歩することはできない」、「これはわが国にとって強固で不変の立場である」として、釣魚台の主権を明言したと語った。

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