世界3位の工作機械メーカー、友嘉実業集団(フェアフレンドグループ、FFG)は28日、日本の東京で同業の和井田製作所とシチズンマシナリーミヤノ、および丸紅の3社と、投資協力契約を締結した。4社は合弁による「和井田友嘉精機株式会社」を今年3月末に設立している。今回の台日提携は、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)発効以来、工作機械業界における台日協力として最大のケース。契約式には訪日ミッション「台日産業提携訪問団」を率いる蕭万長前副総統と、経済部の梁国新政務次長(経済産業副大臣に相当)も立ち会った。
4社の合弁による「和井田友嘉精機株式会社」は当面、台湾で部品の調達と販売を手掛ける。基礎固めののち、台湾のサプライチェーンの技術面でのアップグレードを推進、中国大陸市場の共同開拓を前提に、台日双方の協力関係を深める方針だ。
さらに訪問団は同日夕、NECの遠藤信博社長を訪ね、クラウドコンピューティング技術を利用したサービスやスマートグリッド、エネルギーストレージシステム、消防・防災ソリューションの分野で、NECと台湾の業界が協力することで、投資意向書(LOI)を交わした。また、同行の鴻海精密工業の郭台銘会長は、NECから液晶ディスプレイ関連技術の特許を購入する意向を表明した。