馬英九総統（右）は今年9月、台湾を訪れたFaulkner議員（左）と会見した。（総統府サイトより）
英国議会の台湾・英国議会グループ（ALL-PARTY PARLIMENTARY BRITISH-TAIWANESE GROUP：APPG）で共同主席を務めるLord Faulkner議員とLord Steel議員は11月20日、馬英九総統に宛てた連名の書簡で、「東シナ海平和イニシアチブ」への支持を表明した。外交部は29日、歓迎と感謝の意を表すると共に、関係各方面が対話を以って対抗に代え、話し合いで争いを棚上げし、資源の共同開発を目指すよう呼びかける平和的な立場を重ねて強調した。
書簡では、同イニシアチブが主権争いは棚上げし、資源の共同開発をすることで共通認識を探ろうとする呼びかけ、並びに、「三組の二者間対話」から段階を追って「三者による話し合い」に進めようとする方式に賛同する立場を伝えている他、この目標達成が早ければ早いほど、地域の平和と安定も早く実現できるとの見方を示した。
APPGには現在、上下院の各党派の議員100人以上が参加。英国政府の中華民国に対する入国ビザ免除待遇実現や台湾･英国青年交流計画（Youth Mobility Scheme：YMS）の締結などを後押し、長年にわたって台湾と英国の関係発展を促進している。